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AHA! 権力者をつくらない。

思いっきり、AHA! な感じ。

イギリス(の某所)帰りの僕の友人が、あるコミュニティに書き込んでいた日記を読んで、久々のAHA! な感じ。
 そのイギリスの某所は、魔法や妖精や奇跡の地みたいに語られることが多いのですが、実はそうじゃない。
 その某所は、「そこにしかない場所ではなく、同じように理想と創造力をもって人が生きることができれば、世界中のどこにだってフィンドホーンは生まれる可能性がある...」らしい。
 僕の友人が書くには、日本にも似たような場所はあるらしい。すでにそんな活動を始めている人もいる。そしてなによりも、

 権力者をつくらない。

ことが、その某所のとても大きな特徴らしい。

お、そうそう。それこそ、ここしばらく僕の中で課題になっていた、ファシリテータのあり方だったり、ファシリテーション型リーダーシップの有り様を、一番判りやすく表現する言葉だったのです。
学校の教室においては、児童生徒に対して、教師(先生)という権力者が存在します。
従来型の組織(企業や団体)においても、部下に対して上司は権力者だし、後輩にとっては先輩が権力者として振る舞ってしまう。

....そしてここからが重要....
ウチのボスは、それをやらなかったんです。
自分で考えながら仕事をしてくれと、最初から言い切ってました。

...それが、ここにきてちょっと崩れた..かもしれない...
どういう理由からなのか、権力者を欲する気持ちが、チームの中から出てきてしまっている...ように感じる。
それを人に求めたり、あるいはルールに求めたりしがち。遵法精神はもちろん大事なことですが、そのルールが何のためにできたのかを忘れて、そのルール(の表面)に頼ろうとしてしまう。考えずに済むだけに...楽といえば楽な仕事の仕方なのだが、はっきりいって、組織としての学習も成長も無くなってしまう。
で、さらに悪い事に...権力者を欲する気持ちは、同時に権力者になろうという気持ちにも繋がる。
...人間ってつい、そんな気持ちを持ってしまいがちだから、ウチのボスは、
「あれしろ、これしろとは言わない。むしろ自分で考えて行動しなさい。自分で考えた上でアドバイスが欲しければ答えよう。自分で考えもせずに、答えを求めようとするな。それは個人の学習にも成長にもならない。」
という信念を持っている。

僕もそうでありたいと思っているが...やはり人徳の差なのか...一歩間違えると放任主義に見えてしまう(らしい)。

ただ、これだけは言える。
本当に、一流の組織を作りたいなら、権力者をつくらないことだ。権力者を欲したり、権力者になろうと思わない。そんな人材であることが重要だ、と。
by maruyama_takahiro | 2006-05-22 00:21 | 日々是電網
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