インターネット全盛時代に見える。
Googleで世界中のすべてが検索できるかのような錯覚に陥る。 しかし、今後100年のインターネットの歴史があるとするならば、本当の革命的出来事は、まだ起こっていないように思うのだ。 インターネットの登場から今までを考えると ・TCP/IPによるネットワークシステム ・電子メールの登場 ・WWWとHTMLの登場 ・ケータイ電話によるインターネット接続 ・検索エンジンの登場 ・参加型のWeb2.0の登場 あたりが、まぁ革新的な出来事だとは思う。しかし、「人間にとっての本当の情報的人間復興(ルネサンス)」も、「叡智のビッグバン」も、実はまだ起こっていないのだ。 原因としては、 1) 既存メディアのフレームワークの固持 2) 旧メディアを前提とした著作権のあり方 3) 正当な対価の支払い/受け取りシステムの未整備 まぁ、このあたりが解決すべき課題かな。たぶん。 で、どんな状況になるか...といえば、 1) すべてが検索可能になる(これが大条件) 2) 既存メディアはもちろん、講演、セミナー、ライブなどのイベント型メディアや、自然、風景など情報化されていないものの検索可能化 3) 情報のカッティング単位の細分化 4) オーディエンスによる情報の再構築 こんな状況が整えば、それはたぶん「情報ルネサンス」と「叡智のビッグバン」が起こる。知識が知識を呼び、新たな知識となる。知識をつくることで糧を得ることができる。ここに、人類の叡智の善循環システムが誕生する。 そんな姿からみれば、現在のWeb2.0も、アフィリエイトも、そのファーストステップあたりだろう。大学の授業もいわゆる入学から卒業というパッケージ化されたものだ。それを講義単位、授業単位で切り売りできるようにする。受講する側をその切り売りされた授業に新たな価値をつけて、別の知識として再構築し、それを購入してくれる人が登場する。かかる対価は正当に配分される。 ...なんてね。 そんな社会において、かぎりなく中心に近いところに、未来の図書館像があるように思っていたりする。そういう意味で、まだ絶望するわけにはいかないのだ。
by maruyama_takahiro
| 2007-02-14 20:51
| 日々是電網
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