図書館経営論という科目があるのだが、指定管理者としての図書館経営には決して十分な内容ではない。もっと言えば、コミュニティライブラリーや私立図書館、私設文庫などでも活用できる真の「図書館経営論」が欲しいと思っています。正直なところ未だに手探り状態なのです。
一方で、「図書館経営論」とは言っても実態は「運営論」だよ、という意見もある。図書館の指定管理者として日々過ごしていると、厳しい状況だからといって、安易に「運営論」にしてしまうことには、個人的にも抵抗があります。 英語で調べてみると、 経営 managemant 運営 operation 資金調達から最大限の存在価値を高めることを『経営』とするならば、『運営』は与えられたリソースをどう使ってミッションを達成するか...というところである。 映画などで言えば、プロデューサーとディレクターの違いにも似ているように思えてきます。お金集めから、作品の選定、監督の指名、プロモーションなどなどを担うプロデューサーと、そのプロデューサの意志を受けて、現場のスタッフを使いながら目標とする作品を仕上げるのがあるディレクターである。ちなみに図書館館長はDiretorである。 だとしたら、図書館においてもプロデューサ役を置く必要があるのかもしれない。いってみれば、指定管理者となった企業やNPOが最高経営責任者であり、現場の館長はディレクター(監督)としての館長職という位置づけになるのかもしれない。
by maruyama_takahiro
| 2008-03-26 12:22
| これからの図書館
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