テレビ番組表を見ていたら、NHKのクローズアップ現代では村上隆氏が登場するとある。たぶんその前のニュースでは、田母神氏の参考人招致を取り上げていると思う。
なんとなく、この二人の存在は、今の日本そしてこれからの日本を考える上で、ちょっとしたポイントになるんじゃないかな...などと考えている。 というのも 村上氏の現代アートは、いわゆるマンガやフィギア、かわいいキャラクターといった、それまでの芸術の世界では低俗なもの、サブカルチャーとしてみられていたものを、日本の浮世絵などの日本の文化の大きな流れの中にポジショニングしている。 いわば、明治維新の時にそれまでの日本的なる文化を否定し、西欧に追いつけ的に見てしまった風潮がある。その中でフェノロサや岡倉天心らによって日本の文化が生き延びる機会を得たように、低俗とみられてきた日本のマンガ文化を世界の美術界に認めさせた。根底にあるのは「日本文化ってすごいんだよ、自信を持っていいんだよ」という気持ちではないだろうか。 一方、田母神氏は歴史認識においても、根底にあるのは「日本はよい国である。自ら卑下する必要は無い」という思いだと考える。 確かに、歴史は見る側によってその「解釈」は様々になる。大人になってから一番驚いたのは、「過去の出来事である歴史は“変化する”」ということだった。聖徳太子も大化の改新も鎌倉幕府も、社会科や歴史の教科書に書かれていたように歴史的事実は変わらないと思っていた。しかし、それは大きな間違い。歴史は時代によって“変化”するものらしい。とすれば、田母神氏の発言(論文)もそう位置づけてもいいのだろう。そう考えれば、村山談話もひとつの見解/ひとつの解釈にしかずぎないのだ。 両氏の気持ちの根底にあるのは「日本が大好き」であることは間違いないだろう。 今、大人たちが子どもたちに伝える何よりも大切なのことは、「私が好き、友達が好き、家族が好き、地域社会が好き、日本が好き、世界が好き、地球が好き」そんな想いを伝えることなのだと思っている(これもまた僕の思想?)。 だとしたら、田母神氏も村上氏も『堂々日本人』であることには間違いない...と、思っている。
by maruyama_takahiro
| 2008-11-11 20:00
| ひとりごと...
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