図書館雑誌 2008 12

日本図書館協会発行の図書館雑誌 号が届いた。特集は平成20年度(第94回)全国図書館大会ハイライトと小特集としてIFLA2008に日本から参加された方々のレポートが寄せられていた。
全国図書館大会のレポートからは、掲載写真も含めてスクール形式の会議(?)の様子がとても旧態依然としている雰囲気を伝えており、このような場で「未来の図書館」を語ることが本当にできるのだとうか...と、少々不安を感じてしまった。スクール形式は教師側に立つ人が情報や知識を持っていて、生徒側に座る人へ一斉放送的に伝えるには効率のよいスタイルなのだが、参加者が知恵を持ち寄り多種多様な視点による意見を交わしながら課題解決する...ということには、きわめて不向きなスタイルがスクール形式である...と、思っている。それだけでに、どの分科会でも同じようなスクール形式で行われていることに..すこしばかり唖然としてしまった(そういう会場での開催...と捉えるか、そういう会場で良しとした運営側の意向もあるように思う)。

それとの比較でみると、小特集●IFLAケベック大会レポートは、示唆に富んでいる。開催国がカナダという多文化主義国であった点も興味深いが、レポートを書かれた三浦太郎氏の文章の中で興味を持ったのが、

IFLAでは韓国や中国に比べ日本との結びつきが弱いので、もっと交流を深めたい

というIFLA事務局長の言葉や、

JLAで責任ある立場で実務的問題を議論できる人物がIFLA大会に継続的に出席し、諸外国の関係者と意見交換を行い交流促進に勤めることが重要だと思われる

と書いてあるところなどを読むと、これを受けて協会側はどんな動きをするのかなぁ...と思いました。

さらにいろいろ情報はないものかと、ネットで検索してみると全国図書館大会に関する情報は、悲しいくらい少ないのです。

 ・第94回 全国図書館大会 Googleウェブ検索の結果

誰かブログでレポートしていないかな...と思ったら
 ・第94回 全国図書館大会 Googleブログ検索の結果は、1件。
ウェブ検索もブログ検索も、基本的には『お知らせ』情報しかありませんでした。また“全国図書館大会”でブログ検索するといくつか出てくるのですが、ちょっと荒れてたので、リンクはつけません。

それに比べて(比べちゃいけないのかもしれませんが...)IFLA関連は圧倒的に多い。
なおかつ、写真共有サイトであるFlickrには、IFLA HQによる会場の模様も伺い知ることができる写真が多数掲載されている。

 IFLA HQ Flickr
 ※そもそもIFLA HQがFlickrのproユーザーである時点で勝敗は決している感※

 2008 Quebec
  By Event
   Photo's of Quebec City
   Exhibition & Poster Sessions
   IFLA Staff Meeting
   IFLA Press Conference
   Welcome dinner by Universite Laval, 08 August 2008
   IFLA Officers Reception Quebec
   Opening Session 2008
   Newcomers Session 2008
   Cultural Evening 2008
   Plenary Session Hervé Fischer
   Global Literacy and Reading Fair 2008
   Working Group on Guidelines for Digital Libraries
   Plenary Session Herman Pabbruwe
   Launch French Portal
   Fun Night
   IFLA CDNL Meeting
   Bill & Melinda Gates Access to Learning Award (ATLA) Ceremony
   Closing Session 2008
   Farewell Peter Lor, Secretary General of IFLA

  by Weekly
   Thursday 07 August 2008
   Friday 08 August 2008
   Saturday 09 August 2008
   Sunday 10 August 2008
   Monday 11 August 2008
   Tuesday 12 August 2008
   Wednesday 13 August 2008
   Thursday 14 August 2008

YouTubeには、ALAが動画をアップしてます。
 IFLA 2008 - Quebec YouTube by ALA
 オープニングイベントのカナダ史劇を動画で見れます。

※協会さんが写真共有サイトや動画共有サイトなどを駆使する日が...来るといいですね※
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by maruyama_takahiro | 2008-12-16 10:52 | これからの図書館 | Comments(2)
Commented by 110kA at 2008-12-16 20:49 x
図書館雑誌の方、忘れてましたよ。同じ日に届いた、みんなの図書館は、チェックしなければならないところがあったので、ざらざらっと見たのですが。

全国大会の分科会の扱いって、上級司書の申請要件を見ていると、分科会はあり、図書館総合展のフォーラムはなし、って言う感じなんですよね、ざっと読む限りでは。
そんなにエライもんなのか!? そんなに内容の濃いものなのか、と言う疑問は、参加してから持った方が良いですかね?
Commented by maruyama_takahiro at 2008-12-16 22:50
>110kA さん
コメントありがとうございます。

僕は上級司書の必要性も分からなくはないですが、[上級司書]を必要としている職場数を考えると...どうなのかなぁ...と思うのです。それよりむしろ、読み聞かせやお話しからさらにブックトークを充実させながら、本の森の[ブックガイド]や[インタープリター]とか、読書のアニマシオンから[図書館ゲームリーダー]とか[ブックゲームリーダー]とかの方が、特に公共図書館などではよほど役に立つように思うのです。
なぜ、来館者さんの前で、もっと本について語ろうとしないのか。本を読む/読み聞かせるから、本の世界を味わうためのナビゲート役を買って出ないのか...いつまでも利用者さんがカウンターまで足を運ぶのを待っているだけなのか...その姿勢が変わらない限り「上級司書」も、誰かの役に立つ...とは、思えないんです。

なので、ネイチャーゲームリーダーも取得したので、これからは自然ガイドやインタープリターの勉強をしたり、アナウンサーやナレータの勉強をしたいなぁ...などと、この歳になって考えたりしています..あ、サイエンスコミュニケータってのも魅力なんですが...。


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