僕の中では、ちょっと大き目のテーマになりそうです。
公共図書館への寄贈図書とひとつとして「追悼文集」があります。 これはその土地に生きて亡くなった方を偲ぶ記録集ですが、これをもうちょっと積極的に地域の図書館が扱う事を考えてはどうだろうか...と、思うようになっています。 もちろん、個人情報保護の大原則は守らなければなりませんが、生前に面識のある方だけでなく、面識のない方(特に若い方たちへ)に対して「語り継げる環境」を、公共図書館が担う必要があるのではないか...と。 その際には、物理的な製本された図書をいただくこともよいのですが、デジタル化して保存・提供する事で現物は永年保存資料として保管させていただく...そんなイメージ。 前の記事でも書いたように、北杜市高根町にいらっしゃった故木村二郎さんを、今の若い人たちに語り継ぎたい...というプロジェクトとしてスタートしたのですが、語り継ぐべき人は、実は地域にはたくさんいらっしゃると思うのです。後世の人たちが、その人たちのことに触れられない...触れる環境を残された人たちが作って来なかった...ということは、大きな財産の喪失のように思えてしまうのです。 「地球を守る」ことも大切でしょうが、こうした「(地域の)記憶を守る」ことも大切な仕事ではないかと...切に思うのです(失われた自然は時間をかけて取り戻すことができます。しかし、失われた記憶はどんなことをしても取り戻すことは不可能なのです...から)。
by maruyama_takahiro
| 2009-02-15 17:30
| これからの図書館
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