誇示?

カレントアウェアネスの記事から

 ・JLA、知的財産推進計画2008の見直しに対しての意見書を公表

 この件に関しては、とても関心がある。意見書を読ませていただくと、2カ所ほど不思議な点がある。

【その1:ホームページのプリントアウトについて】
 知的財産戦略本部側の見解では
現行法に「企業活動を目的とする場合を含めて,インターネット上に公開された情報のプリントアウト」することに関する権利制限規定はなく,「紛争になったことはほとんどない」ことを理由に法改正を行わないことは,違法状態を容認することと同義と言える。
という。すなわち1)プリントアウトを違法とする法律はない、2)調査研究に限らず商用利用も含めて紛争(問題)になったことはない、という見解ですので、図書館としては歓迎こそすれ非難することではないと思うのです。ただ...あえて言わせていただければ...じゃぁ、これまでの見解はなんだったの?ということになるので、法律改正してもらわにゃ、体面誇示することはできない...とでも思ったのでしょうか。
 ということで、知的財産戦略本部としては「インターネット上に公開された情報のプリントアウトは現行法上なんら問題はない」ということなのですので、法律改正の必要もないし、図書館に限らず調査研究に限らすプリントアウトは違法ではない。ということなので、ここはそれを素直に歓迎していいんじゃないでしょうか。

【その2:フェアユースに否定的?】
図書館団体側としては、フェアユースを推進する側ではないかと考えていたのですが、
一定の方向性が得られるまでには相当な年月を要することが予想される。
という文言を書かれていることがちょっとばかり不思議な感じがします。フェアユースに対して否定的ではないものの...日本ではそういう考え方がなじむまでは相当の期間がかかる...とでも思っていらっしゃるのか...な? 図書館としては、権利者および権利者団体に対してフェアユースを説いてまわるべき存在じゃないのかなぁ...むしろ「フェアユースを戦って勝ち取る」くらいの意気込みがあってもいいように思うのですね。

それにしても...この団体における意見書にみられる《どちらかといえばネガティブ》と誤解されそうな姿勢は...いかがなものかと、思います。
[PR]
by maruyama_takahiro | 2009-04-29 17:05 | これからの図書館 | Comments(0)
<< おススメ「クレヨンしんちゃん ... 新型インフルエンザ >>