カテゴリ:これからの図書館( 354 )

図書館ではできない地震予知

まずは、東北地方太平洋沖地震およびその余震で被災された皆様に、お見舞い申し上げます。
多くの無くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、行方不明な方々が一日一時間でも早く発見されることをお祈りしております。

…それにしても、悔しいのだよ。
なぜ、この国で、観察対象となる事象も他の国よりも多く(地震大国)、スーパーコンピュータも開発できる国(ICT大国)、これだけの経済力も豊かさもあるにも関わらず、たかが地震一つ予知/予報ができない。これは本当に悔しいことです。

公認「地震予知」を疑う

島村 英紀 / 柏書房

スコア:


「地震予知」はウソだらけ (講談社文庫)

島村 英紀 / 講談社


図書館でのレファレンスサービスでは、「回答」を提供することは原則として行なわない。古美術品の鑑定、病気の診断、法的な判断…などは、資料までは提供するものの回答はお客様である利用者さんが[自分で判断する=応えは自分で見つけて!]が、図書館レファレンスのスタンスである。

ならば…地震予知のための資料を提供して欲しい…と言われたら、図書館はどのような資料をて依拠するのだろうか?

動物の異常行動でもいい、地震雲や謎の発行現象を書いた本でもいい、電磁波による予知やら、はては某国の地震兵器である…といったものまで、実はたくさんあるのだ。
それらの資料を提供することで、あとは「地震予知は利用者さまご自身でどうぞ」というのも、図書館レファレンスでは、ゆるされることなのだ(むしろライブラリアンが「予知して◯月◯日に地震が起きそうですね」)等という事は原則としては《許されない》サービスである。

図書館には、これだけの資料があり、災害や地震に関する本も少なくない。多くの先人たちの犠牲の中で得られた情報もある。これだけのものがありながら…なぜ『地震予知はできないのか』
何かとても大きな[ミス]をしているんじゃないかなぁ…と、思えるほど。ハップル望遠鏡で宇宙の深淵をさぐり、加速器で素粒子の世界を解明し、医療から遺伝子工学などといった分野、もちろんICTの分野などの進歩/進化を考えると…気象予報があれだけ高精度に[限定された地域の何時から何時までの降水確率…まで予報できること]に対して、どういうわけか『地震予知』だけは、そうした科学の発展から取り残されているようにしか見えないのだ。

ひとたび、地震が発生すればこれだけ大きな被害/損害があるいわば、人類にとって生命と財産を奪う《敵》である地震。こいつに本気で立ち向かうヤツら…って、居ないのだろうか?
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by maruyama_takahiro | 2011-03-12 21:48 | これからの図書館 | Comments(0)

公共図書館における「自炊」支援

twitterの140字では足りず、facebookでは今だ限られた人にしか伝わらないので、ブログに書きます(twitterやfacebookをはじめてからというもの、ブログに書くことがめっきり少なくなりました…)。

さて
 紙に印刷・製本された図書を、断裁機等をもちいてバラし、全ページをスキャンし電子画像やPDF化する作業を「自炊」と称するそうです。昨年あたりから登場したiPadやAndroid端末などのスレート型(板型)PCにより、まるで本のページをめくるような操作感覚で「本を読む」ことができる、そんな機会が私たちの前に登場しました。
 所有している本を本人に代わって電子化するサービスや、あくまでも使用者によるデジタル化にこだわるサービス、さらには大手レンタルビデオショップによる自炊サービスの開始…等、いろいろな場面で「個人が所有する本のデジタル化(一部違うところもあるけど)」がちょっとした話題になっている。このような所有している本のデジタル化を地域の公共図書館が機材やノウハウを提供することで、少しでも地域の文化活動の支援になれば…と、考え始めた。
 わたしは、まずは「自炊体験講座」を数回開催し、その後に来館者に機材やノウハウを提供する自炊しえんサービスを提供したいと準備中だ。
 期待する声がある反面、若干の誤解や著作権法などの解釈も含めて、ここにまとめてみたい。


【サービス内容】
 1.個人が所有している本を、私的利用するための電子化作業支援である。
 2.来館する個人に、1)断裁機、2)イメージスキャナ、3)ソフトウェアをインストールしたPCを提供する。
 3.上記の物品の提供は、図書館資料ではないため[有料]による提供も検討。
 4.デジタル化作業は、所有者(利用者)自らが行なう。

【提供する機材】
 ・断裁機:断裁位置の確認ができ、大きな力をかけずに本のような重なった紙を断裁できる機器
 ・スキャナ:短時間で両面をデジタル化できるドキュメントスキャナ
 ・PC: 上記のスキャナを操作するソフトウェアがインストールしてあるPC
 ・自炊マニュアル:手順を記するだけでなく、著作権に対する理解を深め、自炊した電子書籍を正しく扱うための知識を提供する。

【背景】
 地域の公共図書館が、いわゆる「自炊支援サービス」を提供するには、2つの理由が存在する。
 
 理由その1: 所有している図書の処分に困っている人たちが実に多い。公共図書館の仕事をしていると必ず地域の方からの「寄贈」の申し出が少なからずある。一般的に考えれば年々削減される資料費に対して図書の充実に貢献しようという、まことにありがたいお申し出ではあるのですが、図書館の内情を考えると、そうそうどれもこれも受け取る事ができません。お断りする場合も実に多いのです。それらの本は運がよければブックオフなどの古書取扱店にて引き取ってもらえるかもしれませんが、それでも値段がつかず処分される本も少なくありません。また、引越時における廃棄処分、あるときは持ち主の他界により遺族が泣く泣く廃棄する…とったものも、少なくはないのです。
 そうした図書たちを、せめてコンテンツとして手元に置く事ができるデジタル化は、文化発展に寄与することを考えても、実に切実な要望に対するひとつの回答(ソリューション)になるのではないか、そう考えるに至っています。廃棄すればその内容は、その所有者の手元には残りませんが、デジタル化することで、何が書かれていたのか/描かれていたのか…せめて、それだけでも残すことができるのです。

 理由その2: 民間の自炊サービスでは、著作権について学習することは無いのではないでしょうか。まぁ、個人がやるぶんには合法とか、サービスとして成立しているんだからたぶん合法なんじゃないの…。程度の認識の方が多い様に思います。だからこそ、「自炊をしたい」という著作権を意識するには絶好のチャンスを地域の公共図書館としては、「著作権に関心を持ち、著作物に関する権利の保護と文化発展のための利用とのバランス」について、できるかぎりわかりやすく著作権法を伝えることができる。そのように考えているのです。
 もちろん、図書館資料に対する資料複写も、著作権に関心を持つ機会でもあります。地域の公共図書館で、自分が所有している本をデジタル化することで、著作権に対する考えを深めてもらいたい。そのような願いも、この「自炊支援サービス」には含まれているのです。


著作権法第30条、第31条は、図書館が利用者のみなさまに正しい理解をしていただかなければ、図書館としての利用そのものに大きな影響を与えます(著作権法の解釈による利用の萎縮は図書館の本意ではないと考えています)。


ちなみに…著作権法第30条の1に「公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合」は、私的使用のための複製において次に掲げる場合を除く…ひとつの条件でもあるのですが、これには著作権法 附則に

(自動複製機器についての経過措置)
第五条の二  著作権法第三十条第一項第一号及び第百十九条第二項第二号の規定の適用については、当分の間、これらの規定に規定する自動複製機器には、専ら文書又は図画の複製に供するものを含まないものとする。

とあることから、著作権法第30条の1で公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器には、文書又は図画の複製に供するものは含まれない。すなわち、本を断裁してスキャンする機器は「当分の間」ではあるものの、そもそもこの法律上は自動複製機の対象外にある。

以上のように、公共図書館における所有図書のデジタル化を支援するサービスの提供は、合法的であり且つ利用者さんが著作権に関心を持ち学ぶための絶好の機会でもあり、著作権の理解のための情報/資料提供も図書館の大きな役割であると、考えるに至っているのである。


【追補】
 昨今、出版業の低迷が言われるなか、地域の公共図書館が自炊などを支援すると、さらに本が売れなくなる…という意見も必ずあるかと思う。すでに、はてブの書き込みをみていて追補ではあるが、そのことに対して、わたしはこう考えている。

 ・消費者の本棚を空ける:本を買わなくなった理由のひとつとして考えられるのは、一番本を買う人たちの収蔵力が限界にある。平たく言えば、家の中が本で一杯になっている。所有している本を電子化することを推進することで、場所を取る本を捨てることができ、空間的に[空き]を生むことで、そこに「本の消費スペース」を物理的につくる。

 ・コレクションとしての電子化:好きな作家に対しては、その作品だけでなく、雑誌のインタビューや原作とした映画やドラマ、そのサウンドトラック、新聞記事…などなど、あらゆるものをコレクションしたくなる。こまめな人であればスクラップブックをつくるなどすることもあろうが、これを電子スクラップブック/デジタルスクラップブックとして、自分のパソコンにすべて入れることができたら…。これは作家へのファン度を増し、好きな作家はトコトン好き。ということにも繋がるのではないか。ファンとしては徹底的にファンでありたい。その気持ちを電子化で実現する。

 断捨離がちょっとしたブームであるが、捨てる前にせめて「写真だけ」でも取っておきたい…として、デジカメで撮影することが少なくない。身の回りのモノを一度捨てることで、新しい需要を喚起することもある。たぶんそれは必ず新しい需要を生む。

 公共図書館が「自炊支援」をすることで、家の中から本を減らすことができ、また新たな需要を生むことに繋がるのではないだろうか、と考えるのです。



FUJITSU ScanSnap S1500M FI-S1500M

富士通


断裁機 裁断幅A4 PK-513L 26-106

プラス


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by maruyama_takahiro | 2011-03-09 00:09 | これからの図書館 | Comments(0)

ときにはこんな図書も。

図書館における選書は、ある意味で「司書」の聖域であったりする。
指定管理者による公立図書館でも、人件費の高い公務員さんが残っていて「選書」だけは民間に渡すまいとする。まぁ、それもその自治体の方針だから一概に悪いとはいわないけどね。
僕のつとめている職場では、選書は指定管理者職員が行なっているし、年に二回は地元村民のみなさんと、「選書ツアー」を実施し、夏休みに入ったところで中学生たちと行く「ジュニア選書ツアー」、秋には一般の方々と出掛ける「選書ツアー」を行い、それぞれ500冊以上の図書を選定してくる。
もちろん、選定リストから重複をチェックしたり、公序良俗に反するものなど一定のルールで絞り込むので、村民が選んだすべてを購入するわけではないが、それでも蔵書5万点ほどの図書館が他の図書館とは若干違う図書があったりする。

それでも…つぎのような本はなかなか選定されないのだけれど、やはり必要なんじゃないかなぁ…と、最近思うわけです。

女医が教える 本当に気持ちのいいセックス

宋 美玄 / ブックマン社

カーリル調査: 東京都49館、山梨県 0館。


反戦ストリッパー白血病に死す―沢口友美伝

正狩 炎 / グラフ社

カーリル調査: 東京都22館、山梨県 0館。


恋とセックスで幸せになる秘密

二村 ヒトシ / イースト・プレス

こちらは明日発売なので、都内・山梨県ともに0館


公序良俗に反する内容ではない、むしろとても真面目な内容である。
ちょいと勇気をだして、選定リストに入れてみようかと考えている。
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by maruyama_takahiro | 2011-02-25 02:01 | これからの図書館 | Comments(0)

図書館システム論(まだ考え中)

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図書館全体をひとつのシステムと捉えて、コンピュータのシステムと比較しながら考えてみると、以外とわかりやすくなるんじゃないかなぁ…ということで、こんな絵を書いてみました。

OS:基本ソフトとしての充実はあるのに、応用ソフトがあまりにも足りない…というよりも、未開発のまま今日まで来てしまっているのではないか…と、改めて感じています。ハードウェアもソフトが無ければただのハコモノ。しかも多くの図書館はかなり[素のOS部分]でしかサービスをしていないんじゃないか…と、そんな風にも思えて来たりします。

環境教育の分野では、この応用ソフトである[プログラム開発]にかなり力を注いでいるようです。『ネイチャーゲーム』『プロジェクト・ワイルド』『プロジェクト・ラーニングツリー』などのシステム化された環境教育プログラムもあれば、インタープリターによる様々なプログラムやアクティビティ、ファシリテータによるワークショップなどなど。

これからの図書館、その次の図書館、新しい公共による図書館では、こうした『図書館アプリ』の開発が不可欠だと考えています。

こうして図にしてみると、もうひとつ明確になってくることがあります。それは[人]。ライブラリアンの職域って実はこのOSの部分の仕事がほとんどなのではないでしょうか。それに比べて博物館・美術館・科学館や環境教育などはアプリの部分にかなり人材を投入しているように感じます。
図書館が戦後の「宣言」の前文の中で

4 わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。

を拡大解釈する傾向があり、図書館から何らかの学習プログラムを開発し提供する事は「知る自由を妨げるものである」という風潮があったのではないか。思想善導とまではならないだろうが、確かにエコなライフスタイルもひとつの思想であるし、インターネットを上手に活用しようもひとつの思想であることを考えれば、図書館が主体となってそのような学習プログラムを提供する事を「思想善導」と拡大解釈する向きがあるのは、理解できないわけではない。しかしながら、そのために図書館をもっと利活用するためのプログラム=図書館アプリの開発をしないという理由にはならないのではないか。と、そんな風に思うわけです。

もしご興味・ご関心のある方がいらっしゃいましたら、一緒に考えて図書館アプリを作ってみませんか?
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by maruyama_takahiro | 2010-12-15 22:59 | これからの図書館 | Comments(0)

提言:図書館協議会から図書館委員会へ(住民自治による公共図書館ガバナンス)

大それたことを言うつもりはないのだが、今日山中湖情報創造館にリサーチに来た大学生たちと話をしているうちに、やはり日本の公共図書館(という公の施設)に対するガバナンスのスタイルをしっかりと考えるべきなんじゃないか…という話題になったものだから、その勢いもあって書いちゃいます。


◯図書館協議会は、何の権限も責任も無い。
 正直なところ、そんな[諮問機関]にどういう意味があるのか、僕には理解できません。ましてやそれが『図書館法』という法律に明記されてしまっている以上、存在を否定する事も、またそれに変わる組織を設置することもなかなか難しいわけで、館長の諮問に答えたり、館長に意見を述べることはできたとしても、それを館長が活用しようが活用しまいが裁量は館長にあるわけですね。
 そんなわけで、諮問機関には何の権限も責任も無い訳で、これをもって住民自治があるとは言えない…と思う訳です。

◯それに比べて「図書館委員会」とは
 以前このブログにも書いた僕の記事をご覧下さいませ。
 図書館理事会/図書館委員会
 柏書房さんの「最新図書館用語大辞典」による説明が的を得ていますが、図書館委員会はその人気期間中において、権限と義務と責任を持ちます。
 (1)有能で的確な図書館長を採用する,
 (2)図書館の運営と計画に関する成文化された政策・方針を決定し採択する,
 (3)図書館の目標を決定し,図書館の計画を遂行するために,充分な資金を獲得する,
 (4)地域社会との関連において図書館の計画と図書館に対する要求を知り,諸基準と図書館の動向にたち遅れないようにする,
 (5)立案されたPR計画を決定し,支持し,実際に参画する,
 とあるように、住民から選出されたメンバーが、その図書館のコントロールを行なうことができるのが、この「図書館委員会」なのです。

 僕自身が指定管理者図書館長として仕事をしている中で、いつも感じることは、「公共図書館における最高意思決定機関」とはどこだろうか…と。少なくとも館長の諮問機関では最高意思決定期間になるはずもなく、上記にあるように図書館協議会は「館長を採用する」ことすらできない。これでは正直なところ、公共図書館に対する住民自治などは夢のまた夢…でしかありません。

 戦後の混乱期ならいざ知らず、戦後60余年民主主義による社会を作って来たこの国において、地域の公共施設に対する住民による自治がまったくもって出来ていないことに対して、なぜ放置してきてしまったのか…と、思っています。
 これは図書館側にも問題はあるし、図書館協議会側(特にその全国組織側)にも、改善する働きかけをして来なかったという問題もある。

 公共図書館が、直営から業務委託、指定管理者という流れのなかにあり、今後「新しい公共」による公共図書館運営が視野に入って来ている時代。であればあるほど、住民自治による「図書館委員会」による公共図書館のガバナンスという仕組みづくりに、図書館界も地域の教育委員会も地域住民側も取り組むべきなのでは…ないでしょうか。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-13 22:58 | これからの図書館 | Comments(0)

図書館分類多様性の時代へ。

ご存知のとおり、図書館の分類はNDC(日本十進分類法)によって、分類されそれが[請求記号]や[排架]となって形づくられている。
確かに良く出来ている分類法ではあるが、書店の配置と比べると判りにくいという指摘もある。書店ではどのように分類されているかといえば、多くはCコードを使っている。これは出版社側がその本に対して付けた分類であるのだが、図書館ではこのCコードによる分類はまったくと言ってよいほど使われる事は無い。

お近くの本があったら、ISBNコードをあたりをみていただきたい。

 ISBN 978-1234567899
 C0037 ¥1200E

こんな風に書かれている。この C0037 がいわゆる Cコードである。

 この場合は、第1桁が0は一般、第2桁が0は単行本、第3•4桁目が37は教育といった具合である。
図書館の蔵書をいきなりCコード分類にすることは大変であり、また実際に細かな分類が必要なことも少なからずあるので、やはりメインはNDCということになるのだが、書誌データにもこのCコードがあればいいなぁ…と、おもったりもする。
 Cコードそのものは、書籍に印刷されているものを使うとしても、物理的排架となるとなかなか難しい。そう、僕がいいたいのは[電子的排架]であれば、Cコードで探す/同じCコードで類書を探す…というのもありなのではないだろうか。
 さらには、UDC(国際十進分類法)DDC(デューイ十進分類法)、近くにはNDLC(国立国会図書館分類法)もある。
 それぞれの情報が書誌データに入ってさえいれば[電子的排架]は不可能ではない。

 このブログでも書いた事があるが、こうした分類法だけでなく、[時間軸/年表]による分類や、[空間軸/地図]による分類、生物などの[系統樹]による分類や人物の[相関図]による分類など、図書館はもっと多くの分類法を導入し、様々な資料要求に応えることができるのではないだろうか。

 これを僕は、『図書館分類多様性』と名づけたい。

 物理的はラベル貼りや排架では、複数の分類方法を導入することは難しかったが、物理的排架は現在のNDCを用い、電子的排架(ウェブ上での蔵書のブラウジング)では不可能ではない。

少し、そんなことを考えていたりする。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-12 02:13 | これからの図書館 | Comments(0)

図書館と演劇とコミュニケーション

図書館員(司書という限定的な職能だけではなく…という意味で)には、図書館情報学やら大学の司書課程で学ぶ内容もさることながら、実はもうちょっと多様なスキルが必要なのではないか…と、現場での日々の業務の中で感じたりしています。

これもそのひとつ。

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書)

平田 オリザ / PHP研究所



読み聞かせやお話し会、朗読やストーリーテリングなど、人前で声を出す場面が少なくはないのだけれど、どうしても「図書館業界」の範囲でしか捉えていなかったりする。
なので、こんな本を読む…だけでなく、実際に演劇ワークショップなどに参加している図書館員さんがいらっしゃったら、それはたぶん宝石だ。

こちらもおススメ。

インプロ教育―即興演劇は創造性を育てるか?

高尾 隆 / フィルムアート社


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by maruyama_takahiro | 2010-12-06 00:22 | これからの図書館 | Comments(0)

Digital Bookmobile (デジタルな移動図書館)

すでにこんな移動図書館がある…なんてことを、誰も教えてはくれないので、自分で探してきました。

 公式サイト:Digital Bookmobile - Experience eBooks, audiobooks & more from the library

Digital Bookmobile Logo

ほほぅ〜。
Digital Bookmobile

移動する先々で、eBooksのダウンロードは your libraryで…と展開中。
この写真はNYPLにきた時のキャンペーンのよう。
Inner Beats Drummers - New York Public Library - Digital Bookmobile

ウチにも早く来ないかなぁ…。無理か…。
Digipalooza '08 6 - Digital Bookmobile

ちなみに、これは電子書籍のダウンロード販売や貸出サービスを提供している OverDrive社のキャンペーンカーのようで、行く先々で[電子書籍のダウンロードは、あなたの図書館で]と電子書籍の利用を推進中だそうです。

動画もあったよー。

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by maruyama_takahiro | 2010-11-13 02:12 | これからの図書館 | Comments(0)

「新しい公共」による公共図書館

僕が副理事長である特定非営利活動法人地域資料デジタル化研究会(通称:デジ研)は、その設立時のミッションの中にこう記している

 ・図書館、博物館等の学習施設の情報化およびサービスに資する事業

当初は、(の受託)という文字が付いていたのだが、それはとうの昔に外した。
これによって私たちは、業務委託や指定管理者として業務を行なうだけでなく、自らが図書館や博物館等の学習施設を持ち、経営していくことも事業として含まれているのである。

さて、一方で国家をあげて「新しい公共」という考え方が大事になってきている。

 ・「新しい公共」円卓会議(内閣府)

「新しい公共」に関しては胡散臭い…というむきもあることは知ってはいるが、国や地方自治体がこれまで担って来た公共サービスが、緊縮的財政の中で、少しずつ切り離されている。

 直営(100%正規雇用)
 直営(正規雇用+非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤)
 直営(正規雇用+非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤+業務委託)
 直営(正規雇用+業務委託)
 直営(非正規雇用:臨時・嘱託・非常勤+業務委託)
 指定管理者(正規雇用+指定管理者)
 指定管理者(人件費のみの指定管理料)
 指定管理者(100%指定管理者)


…この先、図書館の管理運営スタイル/経営スタイルにどのような展望が持てるというのだろうか。
業界だけでなく、国家行政、地方行政においても、この先どこかの時代に景気が上向きになり税収が増えて、図書館にも潤沢な予算がつけられる…という時代を想定できるであろうか?

そこで…前鳩山政権下において、市民の力による公共サービス…公共サービスの新たな担い手…ということで「新しい公共」というコンセプトが生まれた。内容を見れば「新しい」というよりも、市民によるビルドアップな民主主義社会においては、原点回帰といってもよい内容だ。
 まずは市民がそれぞれの地域における社会的課題を、市民自らが解決する。それに対して行政はどのような支援ができるのか、どのような支援をして欲しいのか…そんな制度づくりだ。

 僕は…そう遠くない将来、指定管理者制度の先に「新しい公共」の波が来ると考えている。

 そのための制度、法律改正、税制等々解決しなければならない課題はたくさんあるが、行き詰まった状況を打破するための希望の制度ではないか…と、考えている。

 そして、私たちのNPOとしては、この「新しい公共による公共図書館」…ちょっとくどいので、「新しい公共図書館」像を描き実践にむけた取り組みをしていきたい。そこで得られたノウハウを従来の公立図書館に還元するかたちで、指定管理者や業務委託を提案していきたい。そのように考え始めている。

 過去のニーズに応えるのではなく、今これから求められるニーズに対して、着々と準備をはじめる。それはすでに、山中湖情報創造館の指定管理者としての7年間の取り組みにより、ここが他の図書館と違うと感じられるのは、そのようなビジョンを持って図書館づくりを行なっているからだ。

 「新しい公共」による公共図書館
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 「新しい公共図書館」

 それはたぶん従来の本を貸し出すだけの図書館というよりも、もう少し創造的な学びの場というイメージが強くなると考えている。

 僕たちと一緒に、「新しい公共図書館」をつくろうよ!
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by maruyama_takahiro | 2010-11-07 12:33 | これからの図書館 | Comments(0)

U40 - Future Librarian - ピンズ 好評発売中!

U40 - Future Librarian - PINS

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by maruyama_takahiro | 2010-10-31 22:23 | これからの図書館 | Comments(0)