カテゴリ:図書館ゲーム/プログラム( 99 )

図書館で物語を「書く」

文才がなくても書ける小説講座 (ソフトバンク新書)

鈴木 信一 / ソフトバンククリエイティブ



一般的な図書館の使い方は、本を「読む」場所だが、そういう場所で物語を「書く」場所にするプログラムづくりもおもしろいのではないか...と、思っている。
この本にはそんなエッセンスがあった。
(もちろん、ひとしれず物書きをしている利用者さんもいらっしゃるでしょうが、図書館サービス/図書館プログラムとして「書く」をテーマにしているものは...少ないかな。そのあたりが[情報創造館]であることの一つになるとも考えていたりする)

この数日間で、児童書に対する認識が大きく変わってきたとともに、この状況を放置しておいていいのだろうか...という考えも出てきている。何故、みなさんはそれを黙っているのだろうか? そのために読書の機会を失うのは子どもたち自身なのに。
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by maruyama_takahiro | 2009-06-07 12:02 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(3)

キャラクターが絶滅しているのは児童文学/子ども向け読み物あたりだ

その後も、あいかわらず児童文学/子ども向け読み物世界における魅力あるキャラクターを探している。
その中でわかってきたこと...

1.日本人作家の作品では絶滅状態
2.海外作家の作品には、それなりにある
3.ライトノベル/ティーンズ文庫系にも多少はいる
4.一般書には、魅力あるキャラクターはいる

つまり...図書館的にいえば9類文学作品においては、すべてにキャラクターが不在な訳ではなく、日本の児童文学作品に顕著にみられる傾向であり、それがかえって意図的に魅力的なキャラクターをつくらない文学として見えてきたりする。

そう、

[(かなり意図的に)日本の子ども向けの小説/読み物は魅力的なキャラクターをつくらない]

といえるほどなのだ。

その一方で、ライトノベル系の文庫やマンガ、アニメ、ゲームなどには、そうしたキャラクターをかなり前面に出していたりする。もちろん大人向けの一般書においても、歴史的人物や架空の人物なども含めて魅力あるキャラクターは数多く存在している。

もしどこかで、児童文学作家や子ども向け読み物作家さんにであることがあったら、そのあたりを小一時間でも小二時間でも、問いつめてみたい気もする。そうした作家さんたちは、魅力的なキャラクターが登場する読み物は、ある意味低俗なもの...とでも、思っていらっしゃるのだろうか。

子ども自身が読みたい作品そのものが、児童文学や子ども向け読み物に登場していないから、ちょうどそうした年齢あたりから、読書離れが始まると言ってもいいほどなのだ。

異論・反論・受付中(コメントにどうぞ)
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by maruyama_takahiro | 2009-06-01 19:53 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(11)

子どもの読書離れは、作品そのものにも一因があるという仮説

ことの起こりはこう...
・某助成事業による子ども向け読書環境の充実のパンフレットを眺めながら
・子どもの本といえども俺だったらこういう100冊は選ばないぞ...と思い
・じゃぁ..どんな選び方をするかな...と思ったところ
・昨今の児童文学における[大きな欠落]を発見
・そんな視点でうちの蔵書をみたら...おぉぉぉぉぉこれは大欠落だ!
と思ったまで。

結論からいえば、こうなる
 「子どもの本の中に、子どもたち自身があこがれる人物像(キャラクター)が存在していない」
ということなんです。

僕が選ぶ子どもの本100冊があるとしたら、そこには必ずヒーローやヒロインが登場するものを考えたいなぁ...と思ったのです。ウルトラマン、仮面ライダー、ヒーロー戦隊、戦う少女チーム等々。実際には図書なので、直接そういうものだけでなく、読み物としての探してみたところ....無いんです。児童文学/子ども向け作品の中に、自分を投影できるヒーローやヒロインが文学作品の中から消えているんですよ。僕が子どもだったころは、少年探偵団の小林くんとか、明智小五郎とか(僕の場合は犬塚信乃とか)...そういう存在があったように思うのです。もっと昔になれば、猿飛佐助とか霧隠才蔵とか。
そういう視点でみると、今の子どもたち向けの作品の中に、きらめく個性的なキャラクターとしてそんざいしているのは、「かいけつゾロリ」しか存在していないといってもいいくらいです。他に誰かいますか? 居たらぜひ教えてください、読んでみたいと思います。

子どもがお菓子が大好きなのは、成長する脳が必要とする糖分を大量に吸収しなければならないという、実はかなり必要に迫られているからであるのと同様に、子ども自身が自分の人格形成のために何らかの[ロールモデル/役割モデル]を必要としていて、それを子どもの本は供給できなくなっているんです。だから子どもたちは本からでなく、マンガやアニメやゲームに登場する魅力あふれるキャラクターやスポーツ選手に向かってしますんです。

子どもたちは、ヒーローやヒロインなど自分を投影できるキャラクターを自分自身の人格形成のモデルとして必要としているんです。かつて本しかなかった時代には、活字でも猿飛佐助や霧隠才蔵や歴史時代物語でも読んでいたのです。それが今の子ども向け作品の中からは、すっぽりと抜け落ちてしまっている。必要とするキャラクターはもう活字の世界には居なくなり、マンガやアニメやゲームの世界にしかいないから...そっちへいっちゃうんです。

なんていう仮説を立てています。
実証はこれからです。
ですが、児童文学や子ども向け作品を研究されている方は少なくないと思うのですが、たとえ大胆仮説であっても、僕みたいなことを考える人は居なかったのかなぁ...と、思っています。

でもよくみてください。
児童書の書架で、[魅力あるキャラクター]を探すことが...かなり絶望的に不可能になっています。活字の世界ではヒーロー/ヒロインが絶滅してしまったといっても、言い過ぎにはならないんじゃないかな。そういう意味では「かいけつゾロリ」は子ども読み物世界における絶滅危惧種としてとらえてもいいかもしれないですよ。

ちなみに...外国の作品では、そうしたキャラクターがはっきりしている作品が多いように思います。読者が自分を投影したり、あこがれや理想のモデルとしたりする登場人物像が作品の中ではっきりしている。残念ながら日本の子ども向け作品の中では...前出の「かいけつゾロリ」くらいしか、現在は見つけられなくなっちゃった。

---
それでも時折、ライトノベルズやティーンズ文庫あたりに、ちょっとしたキャラクターが登場したりするのですが...むしろそれはマンガやアニメのノベライズだったりする。例えば..「涼宮ハルヒ」とかね。マルヤマ的には長門有希だったりするけど。
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by maruyama_takahiro | 2009-05-31 17:24 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(3)

『デジタル壁新聞』の提案

新聞とポスターの間に、壁新聞というものがある..たぶん。
学校の校内程度でしか、省みられないようなメディアではあるが...実はすごい可能性を秘めているような気がしてきた。

ひとつは、フィジカルな壁新聞。広告などのポスターではなく[壁新聞]。

もうひとつは、デジタルな壁新聞。そう電子ペーパーを使ったデジタルサイネージでは、動画CMや広告的なグラフィックよりも、『デジタル壁新聞』の方がよいのではないだろうか...と。直帰率を下げられるし結果として滞在時間が長くなる。もしどうしても時間のない人には、その続きはケータイ電話で受け取って電車の中で読む...とか。

町中の自動販売機みたいに存在していて、今日の一面とかが表示されているんだけど、自分のケータイ電話に購入することもできる...とか。たまに号外で無料ダウンロードもあり...にして。

さらにポイントは...その『デジタル壁新聞』は従来のデザインにとらわれる必要はない! ということも付け加えておきたい。例えば...この人なんかいい感じですよ。


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by maruyama_takahiro | 2009-05-30 17:51 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)

助成金申請

ひとまず、助成申請書、事業計画書、予算書、概要などの助成申請書類一式(必要部数も)を送る事ができました。ダメもとなところもありますが、結果が楽しみです。
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by maruyama_takahiro | 2009-05-28 21:10 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)

請求記号の違いを楽しむ

山中湖情報創造館では、話題性や即時性の高い図書を、装備無しで購入することがある。
素の状態(本屋さんで売っている状態)で納品されるので、請求記号づけや書誌データ作成、フィルムコートなどの装備は自館で行う。そういう時に楽しみ(?)なのが、請求記号(NDC)の付け方だ。
通常の流れでは、日販MARCの書誌データから抽出するのだが、これが県内他館の分類と異なる事例が出てくる。そんな中で今回はこの2冊の違いが面白かったので取り上げたい。

断る力 (文春新書)

勝間 和代 / 文藝春秋


山中湖情報創造館 [361.4]
県内他館 [159]

断る力 -- 勝間和代∥著文藝春秋2009.2 山中湖情報創造館
他館のほとんどが[159]でしたが、山中湖情報創造館では日販MARCどおり[361.4]としました。
それともうひとつ

プロフェッショナルたちの脳活用法 (生活人新書)

茂木 健一郎 / 日本放送出版協会


山中湖情報創造館 [491]
県内他館 [159]

プロフェッショナルたちの脳活用法 -- 茂木健一郎∥著日本放送出版協会2009.4 山中湖情報創造館
こちらも他館のほとんどが[159]なのに対して、山中湖情報創造館では[491]としました。

判断に迷った時は、実際にその本をもって書架に行きます。その本がどっちの棚にあるほうがしっくりくるか...この場にたった利用者さんにとってどっちの方が手に取りやすいか...等々。最後にこっそり「おまえはどっちがいい?」と本に聞いたりして。

[159] 人生訓は、まちがいじゃないんだけど実際に書架の前で他の本の背表紙をながめて感じるのは、どちらかというと気持ちが弱くなったときになんらかのアドバイスが欲しい...そんな印象があります。それに対して『断る力』を入れた[361.4]にはアクティブに力強く状況を変えて生きるパワーみたいなものを感じるのです。勝間さんのこれまでの著書からくる生き方をみてもアクティブな生き方をしたい人向け。それに[159]に入れてしまうのはちょっともったいない感じ。
茂木さんの著書は、ずばり「脳をどう活かすか」であって「人生をどう生きるか」ではないんですね。ここにも脳の活かし方をアクティブに刺激する図書であるということを考えると、[491]に納めた方が、他の本とも仲良くならんでいられる感じ。

というわけで、山中湖情報創造館のNDCの付け方は「ポジティブな生き方」をサポートする図書は、一括して[159]でくくっちゃうのではなく、それぞれの場所で活躍して欲しいと願って請求記号をつけたりしています。

(それにしても...『断る力』は帯を取っちゃうと...インパクトに欠けるなぁ....)
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by maruyama_takahiro | 2009-05-16 10:29 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(2)

山中湖は「ジュニアライブラリアン」、矢祭町は「子ども司書」

こういう展開が広がると楽しいですね。

 ・「もったいない図書館」の矢祭町、「子ども司書」制度を開始へ カレントアウェアネス・ポータル

 ・読書の街へ「子ども司書」制度 矢祭のもったいない図書館 福島民報社
 ・矢祭もったいない図書館が子ども司書育成へ KFB福島放送
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by maruyama_takahiro | 2009-05-11 14:49 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)

デッサンのような読書法

速読だのフォトリーディングだの...それ自体を身につけることがなかなかできない自分ですが、こういう読み方はできそうなんです。

例えばデッサン、例えば彫刻などは、まず全体をおおかまに描いたり型取ったりします。いきなり指先から完成させていくような人は...めったにいません。全体のカタチをとらえ、徐々にカタチを削り出し、だんだんに細部が表現されていく。読書にもこんな方法があるんじゃないか...って。

そう思ったとたん、今の読書法って頭から一字一句読んでいくやり方は、いきなり紙の上に完成した部分が表現されるような、いきなり木材から完成した指先が削り出されていくような...そんな読み方なんじゃないか...って、思えてきました。そんな方法しか読書って教えてきていないです。時間もかかるし、読み終わる頃には最初のほうなんがもうぼやけてしまう。で、しかも基本的には最初のページから最後のページまで1回だけ。これで全部完成させようというのは、どうなんだろう。

そこでこういう読書法があるんじゃないか...って思い始めてます。

1.まず最初:本の最初から最後まで、まずはページをぱらぱらとめくりながら見る。フォトリーディングのまねごと。テンポよくすべてのページに目を通す。

2.二巡目:こんどは少しスピードを落として、目次や太い文字、写真やキャプションなどを見る。

3.ページの中で気になったところの文字を読んでみる。

必要があれば、2を何度か繰り返してみてもいいし、3に関してはそれぞれの部分部分は頭の方でも、後ろの方でも、中程でも、順番よりも、気に止まったところをじっくりと読む感じ。

で、最低でも3回は本の最初から最後までページをめくることになるので、細部を読んでいる時点では、本全体の伝えたいことのどの部分なのかを把握しながらディティールを読むことができる。そこから、戻ってみたり、進んでみたり、腑に落ちる箇所があちこちに発見できたりする。

実はこれって、ひょっとしたら[作家自身の思考をたどる読み方]になるんじゃないかな...なんて思っている。どんな作家であっても、いきなり最初の文字から全部を記述できるわけじゃない。創作ノートなどをみれば、あらすじがあったり、登場人物の性格だったり、あるシーンだったり...それらを最後にまとめてひとつの作品として仕上げている。その順番をいわば逆にたどるような感じかもしれない。

というわけで、そんな読書法を最近しはじめている。
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by maruyama_takahiro | 2009-05-10 00:22 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)

山中湖ポッドキャスト倶楽部(仮称)

 図書館での事業ではなく、あくまでも地元の一般の方々が参加できる「いい大人のサークル活動」として始めて見たいと思っています。
 とりあえずのスターターキットは揃いましたので、参加ご希望の方はぜひお声をかけてくださいませ。

 山中湖ポッドキャスト倶楽部(仮称)
 The YAMANAKAKO Podcast Club(仮称)
 Lake Side Station 982(仮称)

 文字とか図や写真などを使った印刷物もよいのだけれど、直接語ることができればそれに越したことはないよね〜というのが最近の実感。ライブラリートークやブックトークの機会を増やしていきたいし、そんなものを録音して、インターネットで配信できたら...。これからの図書館サービスにも必要な機能なんじゃないかな...って、思い始めています。

※夏には短距離でも“電波”を出してみたいですね。いわゆるミニFM局(といっても...実態はワイヤレスマイクみたいなものなのですが)。朝ドラでやっているようなコミュニティFM規模になると相応の資本力が必要になるのですが、ここではミニミニFM局のイメージです。それでもラジオで聞けるというのもなかなかいいですよ。ちなみに...こんな活動を《市民メディア》なんて言うんですよね。

ご連絡をお待ちしておりますので、まずはコメントらんに内緒のコメントでもよいので、参加希望などをお寄せくださいませ。
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by maruyama_takahiro | 2009-05-03 02:04 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)

H.D.ソロー (1817-1862)

言わずと知れた(?)、ヘンリー・デビッド・ソロー氏。
ナチュラリストでエコロジストで...なんて言われていますが、本当のところの人物像を知っている(人に説明できる)人って、実は少ないんです(僕もその一人)なので...

H.D.ソローを知る
 ・ヘンリー・デイヴィッド・ソロー Wikipedia
 ・ソロー(そろー) Yahoo!百科事典
 ・ソローとは kotobank

 ・日本ソロー学会

こんな本がおススメ
 ソローといえば「森の生活」ですが、正直なところ読了された方って少ないそうです。なので導入として、こんな本はいかが?

ヘンリーのしごと (世界傑作絵本シリーズ)

D.B. ジョンソン / 福音館書店


ヘンリー いえをたてる (世界傑作絵本シリーズ)

D.B. ジョンソン / 福音館書店


ヘンリー やまにのぼる (世界傑作絵本シリーズ)

D.B. ジョンソン / 福音館書店


ヘンリー、フィッチバーグへいく (世界傑作絵本シリーズ)

D.B. ジョンソン / 福音館書店



絵本だとあなどるなかれ...ソローの魅力が存分に伝わってきますぞ。

※ちなみに...勝海舟が1823年生まれでソローよりも6歳年下。ソローが亡くなってから5年後に日本は明治維新を迎えています。そんな時代においてすでに行き過ぎた文明社会への警鐘と自然志向の生活を積極的に送っていたことに...驚いたりします。
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by maruyama_takahiro | 2009-05-02 12:16 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)