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BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号

BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 [雑誌]

マガジンハウス

本。


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by maruyama_takahiro | 2010-12-16 00:58 | 日々是電網 | Comments(0)

図書館システム論(まだ考え中)

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図書館全体をひとつのシステムと捉えて、コンピュータのシステムと比較しながら考えてみると、以外とわかりやすくなるんじゃないかなぁ…ということで、こんな絵を書いてみました。

OS:基本ソフトとしての充実はあるのに、応用ソフトがあまりにも足りない…というよりも、未開発のまま今日まで来てしまっているのではないか…と、改めて感じています。ハードウェアもソフトが無ければただのハコモノ。しかも多くの図書館はかなり[素のOS部分]でしかサービスをしていないんじゃないか…と、そんな風にも思えて来たりします。

環境教育の分野では、この応用ソフトである[プログラム開発]にかなり力を注いでいるようです。『ネイチャーゲーム』『プロジェクト・ワイルド』『プロジェクト・ラーニングツリー』などのシステム化された環境教育プログラムもあれば、インタープリターによる様々なプログラムやアクティビティ、ファシリテータによるワークショップなどなど。

これからの図書館、その次の図書館、新しい公共による図書館では、こうした『図書館アプリ』の開発が不可欠だと考えています。

こうして図にしてみると、もうひとつ明確になってくることがあります。それは[人]。ライブラリアンの職域って実はこのOSの部分の仕事がほとんどなのではないでしょうか。それに比べて博物館・美術館・科学館や環境教育などはアプリの部分にかなり人材を投入しているように感じます。
図書館が戦後の「宣言」の前文の中で

4 わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。

を拡大解釈する傾向があり、図書館から何らかの学習プログラムを開発し提供する事は「知る自由を妨げるものである」という風潮があったのではないか。思想善導とまではならないだろうが、確かにエコなライフスタイルもひとつの思想であるし、インターネットを上手に活用しようもひとつの思想であることを考えれば、図書館が主体となってそのような学習プログラムを提供する事を「思想善導」と拡大解釈する向きがあるのは、理解できないわけではない。しかしながら、そのために図書館をもっと利活用するためのプログラム=図書館アプリの開発をしないという理由にはならないのではないか。と、そんな風に思うわけです。

もしご興味・ご関心のある方がいらっしゃいましたら、一緒に考えて図書館アプリを作ってみませんか?
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by maruyama_takahiro | 2010-12-15 22:59 | これからの図書館 | Comments(0)

提言:図書館協議会から図書館委員会へ(住民自治による公共図書館ガバナンス)

大それたことを言うつもりはないのだが、今日山中湖情報創造館にリサーチに来た大学生たちと話をしているうちに、やはり日本の公共図書館(という公の施設)に対するガバナンスのスタイルをしっかりと考えるべきなんじゃないか…という話題になったものだから、その勢いもあって書いちゃいます。


◯図書館協議会は、何の権限も責任も無い。
 正直なところ、そんな[諮問機関]にどういう意味があるのか、僕には理解できません。ましてやそれが『図書館法』という法律に明記されてしまっている以上、存在を否定する事も、またそれに変わる組織を設置することもなかなか難しいわけで、館長の諮問に答えたり、館長に意見を述べることはできたとしても、それを館長が活用しようが活用しまいが裁量は館長にあるわけですね。
 そんなわけで、諮問機関には何の権限も責任も無い訳で、これをもって住民自治があるとは言えない…と思う訳です。

◯それに比べて「図書館委員会」とは
 以前このブログにも書いた僕の記事をご覧下さいませ。
 図書館理事会/図書館委員会
 柏書房さんの「最新図書館用語大辞典」による説明が的を得ていますが、図書館委員会はその人気期間中において、権限と義務と責任を持ちます。
 (1)有能で的確な図書館長を採用する,
 (2)図書館の運営と計画に関する成文化された政策・方針を決定し採択する,
 (3)図書館の目標を決定し,図書館の計画を遂行するために,充分な資金を獲得する,
 (4)地域社会との関連において図書館の計画と図書館に対する要求を知り,諸基準と図書館の動向にたち遅れないようにする,
 (5)立案されたPR計画を決定し,支持し,実際に参画する,
 とあるように、住民から選出されたメンバーが、その図書館のコントロールを行なうことができるのが、この「図書館委員会」なのです。

 僕自身が指定管理者図書館長として仕事をしている中で、いつも感じることは、「公共図書館における最高意思決定機関」とはどこだろうか…と。少なくとも館長の諮問機関では最高意思決定期間になるはずもなく、上記にあるように図書館協議会は「館長を採用する」ことすらできない。これでは正直なところ、公共図書館に対する住民自治などは夢のまた夢…でしかありません。

 戦後の混乱期ならいざ知らず、戦後60余年民主主義による社会を作って来たこの国において、地域の公共施設に対する住民による自治がまったくもって出来ていないことに対して、なぜ放置してきてしまったのか…と、思っています。
 これは図書館側にも問題はあるし、図書館協議会側(特にその全国組織側)にも、改善する働きかけをして来なかったという問題もある。

 公共図書館が、直営から業務委託、指定管理者という流れのなかにあり、今後「新しい公共」による公共図書館運営が視野に入って来ている時代。であればあるほど、住民自治による「図書館委員会」による公共図書館のガバナンスという仕組みづくりに、図書館界も地域の教育委員会も地域住民側も取り組むべきなのでは…ないでしょうか。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-13 22:58 | これからの図書館 | Comments(0)

電子書籍ビジネス考察 「販売モデル」から「貸与モデル」へ

Amazon Kindle,Apple iPad…そして、SONY ReaderにシャープのGARAPAGOS…などなど、主だった電子書籍リーダーの役者は出そろった感(NOOKが日本に入って来ないのがちょいと気になりますが…)。これからいよいよ、電子書籍ビジネスの到来となりました。ただ、まだ各社模索中のようで、これといった決め手に欠く感じがします。

そんな中で、僕からの提案。

電子書籍の売り切りビジネスではなく、「電子書籍レンタル」をはじめてはどうだろうか。

例えば…
 販売価格がいくらであれ、1冊2週間 150円 とし、2週間経過すると電子書籍リーダーから削除されるなどの自動処理で、閲覧できなくなる…とか。

 月額固定(例えば600円くらい)とし、4冊までを一ヶ月閲覧可能とする。一ヶ月前に返却したら次にもう一冊借りる事ができるとか(一ヶ月経過した電子書籍は自動処理で閲覧できなくなる)。
 月額固定(例えば980円くらい)で、冊数無制限で一ヶ月閲覧可能とする。

などなど。従来型の販売モデルだけでなく、貸与モデルによる電子書籍ビジネス。
もちろん、会員登録による属性データ(年齢、性別、住所、嗜好など)の属性つきの書籍利用マーケティングデータも得る事ができる。

というわけで、電子書籍ビジネスは従来の印刷製本された書籍ビジネスをモデルとするだけでなく、レンタルビデオやダウンロード映画などのビジネスモデルも参考にすると、良いと思うんだ。

ただ…そういうビジネスが流行ると、図書館はどうしたらいいのか…ちょっと困ってしまうかもね!
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by maruyama_takahiro | 2010-12-13 01:56 | 日々是電網 | Comments(5)

図書館分類多様性の時代へ。

ご存知のとおり、図書館の分類はNDC(日本十進分類法)によって、分類されそれが[請求記号]や[排架]となって形づくられている。
確かに良く出来ている分類法ではあるが、書店の配置と比べると判りにくいという指摘もある。書店ではどのように分類されているかといえば、多くはCコードを使っている。これは出版社側がその本に対して付けた分類であるのだが、図書館ではこのCコードによる分類はまったくと言ってよいほど使われる事は無い。

お近くの本があったら、ISBNコードをあたりをみていただきたい。

 ISBN 978-1234567899
 C0037 ¥1200E

こんな風に書かれている。この C0037 がいわゆる Cコードである。

 この場合は、第1桁が0は一般、第2桁が0は単行本、第3•4桁目が37は教育といった具合である。
図書館の蔵書をいきなりCコード分類にすることは大変であり、また実際に細かな分類が必要なことも少なからずあるので、やはりメインはNDCということになるのだが、書誌データにもこのCコードがあればいいなぁ…と、おもったりもする。
 Cコードそのものは、書籍に印刷されているものを使うとしても、物理的排架となるとなかなか難しい。そう、僕がいいたいのは[電子的排架]であれば、Cコードで探す/同じCコードで類書を探す…というのもありなのではないだろうか。
 さらには、UDC(国際十進分類法)DDC(デューイ十進分類法)、近くにはNDLC(国立国会図書館分類法)もある。
 それぞれの情報が書誌データに入ってさえいれば[電子的排架]は不可能ではない。

 このブログでも書いた事があるが、こうした分類法だけでなく、[時間軸/年表]による分類や、[空間軸/地図]による分類、生物などの[系統樹]による分類や人物の[相関図]による分類など、図書館はもっと多くの分類法を導入し、様々な資料要求に応えることができるのではないだろうか。

 これを僕は、『図書館分類多様性』と名づけたい。

 物理的はラベル貼りや排架では、複数の分類方法を導入することは難しかったが、物理的排架は現在のNDCを用い、電子的排架(ウェブ上での蔵書のブラウジング)では不可能ではない。

少し、そんなことを考えていたりする。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-12 02:13 | これからの図書館 | Comments(0)

図書館と演劇とコミュニケーション

図書館員(司書という限定的な職能だけではなく…という意味で)には、図書館情報学やら大学の司書課程で学ぶ内容もさることながら、実はもうちょっと多様なスキルが必要なのではないか…と、現場での日々の業務の中で感じたりしています。

これもそのひとつ。

コミュニケーション力を引き出す (PHP新書)

平田 オリザ / PHP研究所



読み聞かせやお話し会、朗読やストーリーテリングなど、人前で声を出す場面が少なくはないのだけれど、どうしても「図書館業界」の範囲でしか捉えていなかったりする。
なので、こんな本を読む…だけでなく、実際に演劇ワークショップなどに参加している図書館員さんがいらっしゃったら、それはたぶん宝石だ。

こちらもおススメ。

インプロ教育―即興演劇は創造性を育てるか?

高尾 隆 / フィルムアート社


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by maruyama_takahiro | 2010-12-06 00:22 | これからの図書館 | Comments(0)

「写真を貯える」があれば

ブルータスの最新号、テーマは「写真はもっと楽しくなる」

 ・ブルータス - brutus 699

目次を見ながら、僕が欲しい内容はココには無い…ということも判った反面、僕が欲しいものが言葉になってきた。

 「写真を貯える」

だ。デジタルアーカイブという言葉を使う前に、ケータイ電話で写真を撮影でき、デジタルカメラも安価にあって来た今日、個人であって、数千枚、数万枚のデジカメ写真を撮影できる時代になってきた。ブルータスの目次は魅力的なのだが、僕がここに欲しいなぁと思ったのは「写真を貯える」ということなんだ。

これは、現在出版されているどんなデジタルカメラ、デジタル写真関連の書籍や雑誌でも、ほとんど取り上げていない。プロの写真家であっても、数千枚数万枚の写真をどう「貯える」かについては、まったく言及するに至っていないのだ。

 写真を貯える

 ・いかにして貯えるか
 ・貯えた写真をどうするのか
 ・写真を貯える意義は何か?
 等々。

…と、いうわけで…

 「写真を貯える」ことこそ、デジタルカメラ/デジタル写真時代に必要なことだ…と、思うのだが…。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-02 19:19 | 日々是電網 | Comments(0)

そうきたか「オーズ編」

このシリーズは嫌いじゃない…いや、好きな類い。

ぼく、仮面ライダーになる! (講談社の創作絵本)

のぶみ / 講談社


仮面ライダー一号とクモ男と思いきや…さっそくこんな展開に!

ぼく、仮面ライダーになる! オーズ編 (講談社の創作絵本シリーズ)

のぶみ / 講談社



そうか、そうきたか。「オーズ編」
まだ中身をみていないので、オーズと闘うのはグリードではなく、コウモリ男!
表紙から見て、「タトバコンボ」なのだが…まさか、この先

「ぼく、仮面ライダーになる オーズ編 ラトラーターコンボ」
「ぼく、仮面ライダーになる オーズ編 ガタキリバ コンボ」
「ぼく、仮面ライダーになる オーズ編 サゴーゾコンボ」
「ぼく、仮面ライダーになる オーズ編 シャウタ コンボ」

なんて展開には…ならんだろうなぁ。なったらなったで、すごく面白いんだけど。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-02 14:37 | おススメ | Comments(0)

「司書」についてあらためて考える…。

プロフェッショナル意識を持つ多くの図書館員は、自らを「司書」だと思っている。
しかし、そうそう簡単に「司書」になることはできないのだ。

まずは何をもって「司書」というか、ご存知の通りこれは図書館法に定義されている。

(司書及び司書補)
第4条 図書館に置かれる専門的職員を司書及び司書補と称する。
2 司書は、図書館の専門的事務に従事する。
3 司書補は、司書の職務を助ける。


すなわち、図書館に置かれる《専門的職員》でなければ「司書」とは呼べない。これは司書資格所有者であっても専門的職員として配属されなければ「司書」とは称することはできないのだ。

次に、問題なのはこの法律における「図書館」の定義である。

(定義)
第2条 この法律において「図書館」とは、図書、記録その他必要な資料を収集し、整理し、保有して、一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリエーション等に資することを目的とする施設で、地方公共団体、日本赤十字社又は一般社団法人若しくは一般財団法人が設置するもの(学校に附属する図書館又は図書室を除く。)をいう。


これが「図書館」の定義である。

これをあわせると、こういう文章になる。

地方公共団体が設置する公立図書館もしくは、日本赤十字社、一般社団法人、一般財団法人が設置し学校に附属しない私立図書館に置かれる専門的職員なければ「司書」または「司書補」と称することはできない。

ということなのだ。なので、企業などが設置する図書館は、図書館法によれば「図書館」ではなく、図書館法の一番最後にある

(図書館同種施設)
第29条 図書館と同種の施設は、何人もこれを設置することができる。


「図書館」によく似ているが、図書館同種施設でしかないのである。なので図書館同種施設で働く専門的職員であっても「司書」または「司書補」と称することはできない。

これが実態。
実は日本図書館協会がはじめた、認定司書制度も、この法律に基づいているため、「司書」と称することのできる職域範囲は、極めて限定的なものなのだ。

こういうことを、大学の司書課程の最初に教えてくれないと…いささか困ったことになる…と、思うのは、僕だけだろうか。

だからね…
図書館(のような場所)で働く専門的でない職員は、一般に図書館員/図書館職員と称することはなんらもんだいはないし、司書資格所有者が「ライブラリアン」と名乗るぶんには、まったく問題がないんだよね。よくまぁ、こんな法律をそのままにしておくものだ…と、つねづね思っていたりする。
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by maruyama_takahiro | 2010-12-01 22:24 | ひとりごと... | Comments(0)

インタープリテーション談笑ゼミに参加してきました。

八ヶ岳の麓・山梨県北杜市に住むお友達の愛美さんが主催している「インタープリテーション談笑ゼミin 八ヶ岳」に参加しました。図書館系以外の学習の場にはひさしぶりです。

五味五感Blogより
 ・第2回インタープリテーション談笑ゼミin八ヶ岳。次回は「スライドトークとスライドショーについて」
 ・第2回IP談笑ゼミin八ヶ岳、報告~☆
 ・ゼミの写真~。

当日の会場風景(flickr)
 ・インタープリテーション談笑ゼミ in 八ヶ岳 (第二回)
PB284504

テキストはこの本。

インタープリテーション入門―自然解説技術ハンドブック

キャサリーン レニエ / 小学館



第二回目の談笑ゼミは、「スライド」をテーマにしていたので会場の照明を落として、スライドプロジェクターやらディゾルブコントローラなどを使いながらのゼミでした。なのでちょっと暗めの写真です。それにしても…みなさんの熱意というか真剣さというか、圧倒されますね。

図書館業界でも、やっと図書館が「人と人とをつなぐ場」であるとか「人と本をつなぐ場」などという言い方が出てきましたが、環境教育の分野では20年も前から言われていたこと(博物館や美術館系にはガイドツアーなんかは昔からあったし…)。それなりのノウハウの蓄積もあるんですね。反対に図書館での朗読やストーリーテリングなどは環境教育の手法として取り入れていきたい感じ。それぞれ別々の分野で、これまでは縦割りだったものが、相互に交流することで、片方の課題がもう片方では解決済み…みたいなことがあったりします。

図書館系の人たちにも、もっと他業種のスキルアップの場に出て行くのもおススメですよ。
いっそ、あっちのワークショップの特別版でやってみようかなぁ。

というわけで、すでに第3回目が予定されております。

 ・予告/第3回インタープリテーション談笑ゼミin八ヶ岳
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by maruyama_takahiro | 2010-12-01 12:17 | 図書館ゲーム/プログラム | Comments(0)