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図書館振興財団による平成23年度助成事業

昨日、茗荷谷まで出かけて、図書館振興財団様による平成23年度助成事業の申請をしてきました。
今回は、NPO法人地域資料デジタル化研究会(小林是綱 理事長)が事業主体。

私たちのNPO法人は、設立以来地域の記録として古い写真のデジタル化とアーカイビングに取り組んできました。平成19年度には山中湖村教育委員会による「山中湖古写真所在目録」を作成する中で、

 アルバムから直接デジタルカメラで撮影して、画像補正等によるアーカイブの作成

という手法を用いて、短時間で大量のデジタルアーカイブを構築する技術を開拓し、僕自身もまた父や母の葬儀の際に、自宅にあったアルバムからデジタルカメラで直接撮影する方法で、写真のデジタル化を行い、写真共有サイトで公開する…といった一連の手法を獲得してきました。

このノウハウを用いて、資料のデジタル化とそれを新しい図書館サービスに結びつける事業企画を立案しました。

デジ研がほぼ10年にわたって取り組んで来た活動、学術的なアーカイブ手法にとらわれず、さらに今まで図書館に来館したことの無い人たちにも来館する機会を提供できる新しい図書館サービス…このあたりをキーワードにしたつもりです。

結果がどうなるか楽しみではありますが、実際にこの作業を始めると…辛い場面にも立ち会わなければならないかもしれません。そんな《覚悟》を持った取り組みになりそうです。
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by maruyama_takahiro | 2011-05-14 16:58 | デジ研 | Comments(0)

入力と出力…気分の問題なのだろうけど。

twitterのつぶやきが少々(それもRTとかお気に入りとか)、このブログもやっと現状を吐露する程度…で、情報発信なんていう状態にはなかなかなれず、むしろ映画を見たり本を読んだり…そういう入力でなんとか日々を過ごしていたりする。
もちろん、お仕事場に出れば、あれやこれや溜まってしまった業務をこなしていかなくちゃ何だけど…。

自分から何かを出力/発信できるようになるまで、もうちょっとおまちくださいませ。

※それにしても、図書館にこれだけの文献があるにも関わらず、自分自身のための「希望の言葉」を見つけ出せずにいる…ちょっくら情けなやぁ〜。
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by maruyama_takahiro | 2011-05-07 01:32 | 私事として... | Comments(1)

図書館は「生きていくための言葉」を提供できる場所

いま、図書館は
「生きていくための言葉」を提供できる場所にならなければならない。
それはたぶん…「希望」につながる。


図書館にある古今東西、過去から現在にいたる書物が集められているのは、「今を生きる人」に対して必要としている「ことば・情報・知識・物語」を提供することだ…と、考えています。今までは「本」を提供していればそれで良しとしてきましたが、それは「無料貸本屋」と揶揄されても否定できませんでした。だからこそ、こんな風に考えています。

これももちろん「生きていく」という課題を解決するため…と考えれば、課題解決型図書館のひとつのカタチなのだと思いますが、それでも何か…こう、もっと深いものがあるような気がします。それはまるでひとつの宗教観にも似た、神ではなく確かにそこに生きていた人たちの叡智の積み重ねことが、人々を幸せにするのだ…という証しとしての図書館の存在。
もし、この考え方を進めるとしたら、今の図書館学、図書館情報学は…かなり根本的なところまで立ち戻ってから作り直さなければならないかもしれない。
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by maruyama_takahiro | 2011-05-04 17:23 | これからの図書館 | Comments(0)

Amazon + OverDrive: 電子図書館のようなもの

これは僕の自論なのだが、電子書籍のダウンロード貸出をはじめたからといって、それがすぐに「電子図書館」だの「デジタル・ライブラリー」だのというのは、ちと早急するぎる気がする。
本当に、デジタルな図書館であるためには、何をしなければならないのか。実はまだ誰もあまり深くは考えていない(少なくとも公共図書館では)。

 ・米国Amazon.com社、Kindleに図書館から電子書籍を借りられるサービスを開始へ
  (カレントアウェアネス ポータル)

 海の向こう、米国ではすでにほとんどの公共図書館が電子書籍のダウンロード貸出を始めている。しかしそれは、カセットテープによるオーディオブックから、MP3形式の音楽データのダウンロード貸出をへて、じゃぁ次は電子書籍(eBook)だね…みたいな流れでしかない。しかもほとんどの電子書籍データは、OverDrive社のクラウド上にあり、図書館は利用料金(ライセンス料)を払い続けるだけであって、「所有」することも「保管」することもない。これは図書館機能の[柱]の一本を失うことにもつながりかねない。だから僕はこれだけでは、電子図書館/デジタルライブラリーを声を大にして言うことはできないのだ。
 一方で、利用者さんにしてみれば、図書館にいかずとも自宅からダウンロードでき、PC/Mac、iPad、SONY Reader, こんどは Amazon Kindleに取り込んで読むことができる。借りるために図書館に行くこともなければ、返却に行くことも無い。返却処理さえ2週間たてば自動的に行なってくれる。図書館側にしても、督促処理もいらないし、汚損・破損・紛失…すら無くなる。が、指摘した通り毎年公費で利用料を払っていても、所有する蔵書は何も無い図書館が出来上がるだけの[道]なのだ。

 一方、日本では興味深いことが起きている。

 ・佐賀県武雄市、iPadを活用した電子図書館サービス「武雄市MY図書館」を開始
  (カレントアウェアネス ポータル)

 さっそく、iPad アプリをダウンロードして見てみた。

 まずは武雄市/武雄市教育委員会が著作権を持っている資料のみであるが、これらの電子書籍は[武雄市]が保存し所有しているデータなのである。

 今後、公共図書館が「電子書籍」を取扱い、ましてや「ダウンロード貸出」などに取り組むにあたり、利用者の利便性は大事であるが、それ以上にそれらの資料を保存/保管し、後世にきちんと伝え残すことができるのかどうか…も、考えて行かなければならない。

 目先の便利さだけでは、公費の無駄遣いになりはしないか。よ〜く吟味する必要がある。

 一方で、僕は図書館の「自炊」が、電子図書館を実現するもうひとつの大きな要素だと考えているのだが…誰か賛同してくれる方は、いらっしゃらないだろうか?
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by maruyama_takahiro | 2011-04-23 01:05 | これからの図書館 | Comments(0)

これだからNYPLって、大好き!

Find the Future at the New York Public Library Game Trailer

カレントアウェアネス
ニューヨーク公共図書館による真夜中のゲームイベント“Find the Future”

公式サイト
Find the Future at The New York Public Library (NYPL)
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by maruyama_takahiro | 2011-04-16 13:08 | これからの図書館 | Comments(2)

これからのMuseum,Library, Archives and Community Center.

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Museum(博物館・美術館)
Library(図書館・情報館)
Archives(公文書館、資料館)
Community Center(公民館、コミセン)

MLACの希望、希望のMLAC。

Wisdom in hurmony, into the future.
叡智の共生を、未来へ。
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by maruyama_takahiro | 2011-04-03 14:10 | これからの図書館 | Comments(0)

被曝した図書館資料/地域資料/貴重書の取扱いについて

福島第一原子力発電所の事故により、避難指示をうけた地域の中には役場もあれば公共図書館もある。「念のため避難」という言葉使いにより、「そのうち一時帰宅できるだろう…」なんて思っていた方々も少なくはない。中にはちょっと隣町に買い物に出て家に帰ろうとしたらすでに[立入禁止地区]になっていた…などという例もあるようだ。
人命は避難できても、その市町村に置いて来たものはたくさんある。家畜やペット、食料品や生もの…ひょっとしたらパソコンやハードディスクなど…たくさんある。

図書館の仕事をしているせいか、中でも気になるのは「避難指示を受けた地域の図書館」だ。
その蔵書も、ほとんどが放射線による被曝をしているだろうし、あるものは放射性物質による汚染が起きているかもしれない。見た目には何の変わりもない日常的な風景でありながら、その本は素手で触ることすらできない状態になっている…のではないだろうか?

それら被曝図書に対して、やはり「廃棄」するという手法しかないのか。それとも人が立ち入れるまでの期間放置したままにしておくのだろうか。気になるところだ。

もしも救出できる資料があるなら、何か手を打つ事はできないか…と、そんなことを考える。
ツィッターでいろいろな方からお知恵をいただいた。
僕にできることはとても少ないことかもしれないが、気づいたからには何かできないだろうかと、考えている。

特に二度と入手できない地域資料や貴重書のたぐいは、この機会に一挙にデジタル化しておくことも大切だと思う。また著作権法第31条の2「図書館資料の保存のための複製」を適用して、被曝した蔵書のデジタル化(いわゆる「自炊」による電子書籍化)も視野に入れながら…。

東電の求人ではないが、日当40万円で避難指示地域の図書館資料のデジタル化作業員募集…などという求人があったら…心が動く…ナ、たぶん。

この「被曝した図書館資料/地域資料/貴重書の取扱いに対しては、日本図書館協会あるいは国立国会図書館や国立公文書館などから、その取扱いについてのガイドラインを出して欲しいと思っている。まさかこんなカタチで図書館資料が被曝するなどと、誰も想定していなかったと思う(図書館の危機管理マニュアルには被曝は入っていなかったような…)。それだけに、きちんとした取扱いについての公開が必要だと考えている。
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by maruyama_takahiro | 2011-03-31 00:07 | これからの図書館 | Comments(1)

被災した図書館資料のレスキュー

著作権法第31条の2

 2.図書館資料の保存のため必要がある場合

これを適用して、被災した図書館の被災した図書の中でもレスキュー可能な図書を「デジタル化」することで、資料として保存することができる。

図書館における自炊支援が、こんな場面で活かせるとは、ちょっと思ってみなかったけど、考えてみれば、被災した図書の状態もたぶんそれぞれだと思う。どう判断しても利用できないものから、少し汚れた程度まで…。震災による被害においては、まさに「保存のため必要がある場合」と考えられるので、デジタル化=自炊による電子書籍化は、許される範囲だと思います。

 ・公共図書館における「自炊」支援(丸山高弘の日々是電網)

…また、もうひとつの汚損による蔵書のレスキューを考えると、見た目は何の問題もないのに「被曝した」という理由で利用できなくなった図書館資料が、おそらく数十万点は存在していると予想します。これらについても、いずれ廃棄(被爆しているので焼却処分してはいけない!)になるのでしょうが、いわゆる[貴重書]などはどうするのでしょうか?ちょっとこれは別だてだな。

津波により汚損した図書館資料、被曝した図書館資料

これらの今後の取扱いについては、単館での判断ではなく、業界をあげて取り組む必要性があると考えています。
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by maruyama_takahiro | 2011-03-30 20:54 | これからの図書館 | Comments(2)

図書館員の専門性を活用しない被災地

それどころじゃない…ということは重々承知の上で、あえて書きます。

数多くの救援物資が届きながらも、求める場所に適切に配分する事ができずにいる自治体や避難所。いくつかの自治体では仕分けすらできないので、救援物資を断っている…ということも耳にする。

なぜ、図書館員を使わないのか。

図書館は日常的に、数万数十万点の図書館資料を扱い、求めに応じて必要な資料を探し、提供することがお仕事。このような非常時であれば、図書館資料を救援物資に変えて、数千点だろうが数万点だろうが、分類整理し、求める避難所に配分することくらい、朝飯前なのに。

ただ、資料組織論で学んだ事、日々の仕事の中での業務に対して「図書館資料」を「救援物資」に置き換えるだけで、図書館員なら対応できると思っている。

まぁ、それどころじゃない…ということは重々承知の上ですが、人の使い方、非常時だからこそその人でなければできないこと、そのスキルを持った人を、適切なポジションに配置することで、全体の仕事が回り始める…ということもある。と、僕は思うのです。

==
さて、被災者避難者1000人受入を表明した山中湖村です。
僕自身は、指定管理者であり民間のNPO法人の所属なので、組織体制の中には入っていません。あくまでも山中湖情報創造館のお仕事を、たんたんと行なうだけです。
ただ、ほんの少しだけ[地域の情報]に関する収集と整理と提供に力を入れていかなければなりません。人口6000人ほどの村に、山中湖村にはじめて来る人たちが1000人いらっしゃるのです。お買い物はどこ? これを頼むにはどこにどういえばいいの? とか、それに相応しい情報収集と整理と発信がかなり大きな仕事になっていきそうな空気を読み取れますけどね。

菅谷明子さんの著書ではありませんが、「引越したら図書館へ」
サービス対象はは1000人(まぁ、大人も子たちも含めてですが)。
公共サービスだけでなく、日常の様々な[課題解決]に、地域を支える情報拠点である山中湖情報創造館(図書館)が、「私たちにできること」をただただやるだけ(Just Do It!)です。

ささやかですが、「Hope4 Library, Library4 Hope. 〜図書館の希望、希望の図書館〜」そんなことをホンの少しでも感じていただければ、幸いです。

まぁ、とりもなおさず…住む場所が決まって、「一息ついたら、山中湖情報創造館へ」とでも言って回りましょうか。

(以下独り言)
 こんな時に役にたたない資料組織論なんて、僕からすればあまり意味ないね!こういう時だからこそ学んだ資料組織論が活きてくる。そういう学びが必要なんだと思うんだ。


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PDF版:情報のプロ図書館司書.pdf (1.14MB)
画像は(cc)クリエイティブコモンズです。ご自由にお使いください。
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by maruyama_takahiro | 2011-03-27 23:04 | これからの図書館 | Comments(2)

「想い出」を助けたい。「その写真はまだ廃棄しないでください」

もちろん、現場ではそれどころではない…ということは、重々承知のうえなのだが、水没したり泥をかぶってしまった写真アルバムを、そこに記録されている想い出たちをなんとか救出したいと、考えている。
 常日頃から、地域の歴史や文化をデジタル化で後世に伝え残したい…と思っているだけに、今回の震災と大津波による悲劇は、地域の想い出すらも奪おうとしている。

 ただ…何ができるのか、どうすればいいのか、僕たちには被災した写真アルバムに対するノウハウもアイデアもない。ただただ「とりあえずそれを捨てないで」と伝えることしか出来ない。持ち主の手にもどったものもあるだろうが、持ち主不在のまま廃棄される写真アルバムも決して少なくはない。

【報道】
(3⽉月14~16⽇日) 街をのみ込み思い出だけが残 された(msn 産経ニュース 3/17)
思い出の品、財産、そして家族...「みんな流された」  岩⼿手県⼭山⽥田町(msn 産経ニュース 3/20)
「思い出」掘り返す人々...山田(YOMIURI ONLINE: 岩手 3/21)
東日本大震災 アルバム、写真...思い出探しに学生ら奮闘(Yahoo!ニュース|毎日新聞 3/21)
思い出が戻ってきた―津波で散乱したアルバム、持 ち主に(asahi.com 3/22)
がれき いつものあの日が埋まってる 心の支え捜 す人々(asahi.com 3/24)

【参考情報源】
写真プリントや記録メディアが水などをかぶったときの対処法について(富士フィルム)

 なによりもまずは人命であることは重々承知の上ですが、いつか必ず地域は復興しますが、想い出の写真たちは「廃棄」されてしまえば二度と取り戻すことはできません。

 だからといって、まだ 今すぐに何かできるというわけではありませんが、せめて「捨てないでおいてください」と伝えることしか出来ない。
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by maruyama_takahiro | 2011-03-26 01:38 | DigitalArchives | Comments(0)