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「図書」のカタチ 



電子ペーパーによる「本(図書)」があたりまえになっていく時代に向けて、図書館はどうしていったらいいのか…なんてことを、少し考えてみると楽しいかも。

例えば…電子書籍としてのデジタルデータは、図書館内のストレージという書庫あるいは雲の上(クラウド)に保存されて、利用者さんの求めに応じて、こうした電子ペーパーや閲覧端末に『召還』されて来る…という感じ、とかね。さしずめ図書館司書は「コンテンツを召還する魔法使い」かな。
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by maruyama_takahiro | 2011-05-28 12:26 | 日々是電網 | Comments(0)

Amazon + OverDrive: 電子図書館のようなもの

これは僕の自論なのだが、電子書籍のダウンロード貸出をはじめたからといって、それがすぐに「電子図書館」だの「デジタル・ライブラリー」だのというのは、ちと早急するぎる気がする。
本当に、デジタルな図書館であるためには、何をしなければならないのか。実はまだ誰もあまり深くは考えていない(少なくとも公共図書館では)。

 ・米国Amazon.com社、Kindleに図書館から電子書籍を借りられるサービスを開始へ
  (カレントアウェアネス ポータル)

 海の向こう、米国ではすでにほとんどの公共図書館が電子書籍のダウンロード貸出を始めている。しかしそれは、カセットテープによるオーディオブックから、MP3形式の音楽データのダウンロード貸出をへて、じゃぁ次は電子書籍(eBook)だね…みたいな流れでしかない。しかもほとんどの電子書籍データは、OverDrive社のクラウド上にあり、図書館は利用料金(ライセンス料)を払い続けるだけであって、「所有」することも「保管」することもない。これは図書館機能の[柱]の一本を失うことにもつながりかねない。だから僕はこれだけでは、電子図書館/デジタルライブラリーを声を大にして言うことはできないのだ。
 一方で、利用者さんにしてみれば、図書館にいかずとも自宅からダウンロードでき、PC/Mac、iPad、SONY Reader, こんどは Amazon Kindleに取り込んで読むことができる。借りるために図書館に行くこともなければ、返却に行くことも無い。返却処理さえ2週間たてば自動的に行なってくれる。図書館側にしても、督促処理もいらないし、汚損・破損・紛失…すら無くなる。が、指摘した通り毎年公費で利用料を払っていても、所有する蔵書は何も無い図書館が出来上がるだけの[道]なのだ。

 一方、日本では興味深いことが起きている。

 ・佐賀県武雄市、iPadを活用した電子図書館サービス「武雄市MY図書館」を開始
  (カレントアウェアネス ポータル)

 さっそく、iPad アプリをダウンロードして見てみた。

 まずは武雄市/武雄市教育委員会が著作権を持っている資料のみであるが、これらの電子書籍は[武雄市]が保存し所有しているデータなのである。

 今後、公共図書館が「電子書籍」を取扱い、ましてや「ダウンロード貸出」などに取り組むにあたり、利用者の利便性は大事であるが、それ以上にそれらの資料を保存/保管し、後世にきちんと伝え残すことができるのかどうか…も、考えて行かなければならない。

 目先の便利さだけでは、公費の無駄遣いになりはしないか。よ〜く吟味する必要がある。

 一方で、僕は図書館の「自炊」が、電子図書館を実現するもうひとつの大きな要素だと考えているのだが…誰か賛同してくれる方は、いらっしゃらないだろうか?
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by maruyama_takahiro | 2011-04-23 01:05 | これからの図書館 | Comments(0)

Digital Bookmobile (デジタルな移動図書館)

すでにこんな移動図書館がある…なんてことを、誰も教えてはくれないので、自分で探してきました。

 公式サイト:Digital Bookmobile - Experience eBooks, audiobooks & more from the library

Digital Bookmobile Logo

ほほぅ〜。
Digital Bookmobile

移動する先々で、eBooksのダウンロードは your libraryで…と展開中。
この写真はNYPLにきた時のキャンペーンのよう。
Inner Beats Drummers - New York Public Library - Digital Bookmobile

ウチにも早く来ないかなぁ…。無理か…。
Digipalooza '08 6 - Digital Bookmobile

ちなみに、これは電子書籍のダウンロード販売や貸出サービスを提供している OverDrive社のキャンペーンカーのようで、行く先々で[電子書籍のダウンロードは、あなたの図書館で]と電子書籍の利用を推進中だそうです。

動画もあったよー。

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by maruyama_takahiro | 2010-11-13 02:12 | これからの図書館 | Comments(0)

電子書籍時代の公共図書館

電子書籍時代の公共図書館は、どうあればいいのか。
答えのひとつは、

 電子書籍の編集・出版機能を図書館が持つ

これをぜひ考えていきたい。かつて、公共図書館自身が地域資料などの編集機能も出版機能も持っていた…と聞く。すでにそれらのノウハウが失われて久しいが、公立の美術館・博物館はいまでも編集・出版機能を持ち続けている。本を扱う専門施設であるはずの公共図書館が、残念ながら、それらの機能を手放してしまったのだ(これには、貸出さえしていればいい…という思想があるのも事実だけどね)。

電子書籍の時代の図書館は、電子資料/デジタル資料を揃えて、電磁的に貸出をすればいいのか?という疑問につながってします。むしろ、電子書籍の時代にこそ、図書館はコンテンツ創作機能として、著述・編集・出版の機能を有することが求められる。少なくとも利用者さんがそれらのノウハウを訪ねてくる時に、ひとつの[ビジネス支援]としてそのノウハウを提供することが求められる…と、考えている。
これまでは、印刷製本に費用がかかる…として、避けてきた事かもしれないが、電子書籍出版であれば、印刷や製本にかかる費用もいらない。余分な在庫を抱えることもない。無料で貸し出すどころか、無料で配布することだってできる(もちろん価格をつけて販売してもいい。ダウンロード販売であれば、図書館内に公金出納担当を置く必要もない)。

というわけで…公共図書館で電子出版に取り組んでみよう…少なくとも今出来る準備をしておこう…と、思うかたには、この2冊をお奨めしています。ぜひ、ご一読を。

週刊 ダイヤモンド 2010年 10/16号 [雑誌]

ダイヤモンド社


電子書籍の作り方、売り方 iPad/Kindle/PDF対応版

加藤雅士(FLOP DESIGN) / MdN



【補足】
実は…すでに電子書籍出版に取り組んでいる出版社さんも参加されているNPO法人が、公共図書館の指定管理者になっている実例があります。たぶんそこの図書館のレファレンスサービスで「電子書籍出版をしたいのだが、どうすればいいのか?」といった質問をすると、とても素敵なレフェラルサービスを受ける事ができる…かもしれません。

 特定非営利活動法人 げんきな図書館

【もっと知りたい】
上記の2冊を読破しちゃってもなお、もっと読みたい…という人向け。

すぐにわかる! 電子出版スタートアップガイド (マイコミムック) (MYCOMムック)

+DESIGNING編集部 / 毎日コミュニケーションズ


編集会議/電子出版 2010年 11月号 [雑誌]

宣伝会議


電子書籍のつくり方・売り方

小島 孝治 / 日本実業出版社


電子書籍の作り方ハンドブック―iPhone、iPad、Kindle対応

ジャムハウス / アスキー・メディアワークス


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by maruyama_takahiro | 2010-10-23 14:22 | これからの図書館 | Comments(0)

週刊ダイヤモンド「電子書籍入門」

週刊 ダイヤモンド 2010年 10/16号 [雑誌]

ダイヤモンド社


週刊ダイヤモンドは、特集記事によってときどき買っているけど、この特集はひさびさのヒット!
現時点での、電子書籍リーダーや電子書籍のフォーマット、出版事情などなど、鳥瞰的に電子書籍を取り巻く日本での状況を把握するのには、このうえない一冊です。

電子書籍のこれからの動向を把握するには、まずはこうして全体像を捉えておく事をお奨めします。
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by maruyama_takahiro | 2010-10-12 17:13 | おススメ | Comments(0)

知のエコシステム Knownledge Ecosystem (手続きコピペ&感謝の還元:例001)

example001

例えば、こんな図を描いてみました。
FCP: formalities copy & paste 手続きコピー&ペーストに対応したサイトやアプリ、プラグインなどを経由したデータは、必ず[権利の所在][還元方法]に関する属性データを保持しなければなりません。
また、この規格に対応したワープロやDTPソフトなどは、編集中はもちろんのこと、編集後に電子書籍フォーマットに書き出す際にも、この属性情報を保持していることが必要です。それによって電子書籍が正しい参照や引用を行っていることを証明することになり、販売(二次利用の販売)が可能になります。

また、その電子書籍が購入された場合には、その代金の一部が[感謝の還元情報]に基づき、もとの権利者に還元される仕組みです。

これによって、[正しい手続きのもとで著作物が二次利用され、元の権利者にも還元される]という仕組みが生まれます。

また、電子書籍からは[何を参照したか、引用したか、二次利用したか]などの情報を常に見ることができるとともに、引用元からは、この著作物が[どのようなコンテンツで利用されたのか]を把握することができます。いわばブログのトラックバックのようなものです。
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by maruyama_takahiro | 2010-07-13 01:54 | 日々是電網 | Comments(4)

ブックフェアに行ってきた。

なかなか時間が取れないなか、どうにか東京国際ブックフェアに行ってきました。
ブックフェアは相変わらずの大人気でした。やはりこの場所には[現金]を持って出掛けた方がいいですね。…いや、持っていかない方がいいのかな…普通の書店とは異なり、実際に出版社が直販している唯一の機会ですからね。

教育ITソリューションEXPOは…出展が多かったですね。びっくりしました。しかもほとんどが「電子黒板」…なんだかなぁ〜感はあったのですが、それ以上に驚いてしまったのが…デジタルな教材…誤解を恐れずに正直に言おう。

 この程度なら、かつてのCAIの時代から進歩が感じられない。

ということに、とにかく驚いてしまいました。これだけのCPUパワー、高解像度のモニタ/電子黒板等々を考えると、何でデジタル教材がこの程度なの?…とい思う。
そんななかでも、びっくりしたのは、インドの会社。DESIGNMATEだったかな。3D映像でまるで…映画「ミクロ決死圏」(古いなぁ〜)みたいな人体についての映像教材。そうなんだよ、映画「アバター」や様々な3D技術があるのだから…学習を助ける理解のためにできることって、もっとあるんじゃないかなぁ〜と、日本のメーカーに期待したいなぁ。

さて、本命のデジタルパブリッシングフェア。
やっぱり、iPad花盛りです。
電子書籍、電子雑誌を含めて様々なサービスがスタートしたなぁ〜って、感じですね。
Googleブックス、Googleエディションの説明を見ました。
興味深いですが、さて…これを公共図書館でどう取り込んだらいいのか…と、逆に迷ってしまいましたね。それ以上に、Voyagerブース。相変わらず荻野社長のプレゼンは聞きごたえたっぷり。InternetArchiveやOpen Libraryのお話しとか…興味津々。

そういえば…僕もFDのジュラシックパークを買った覚えがある。
電子書籍出版って、もうあのころから…あったんだよなー。

※ただ…やはり今はまだ、「紙の本をデジタル形式に置き換える」というところですね。ま、はじまったばかりだからしかたがないけど。この状態ではまだ「知のエコシステム」には…ならないなぁ。


【今日のおススメ本】

ブックビジネス2.0 ― ウェブ時代の新しい本の生態系

岡本 真 / 実業之日本社


電子書籍と出版─デジタル/ネットワーク化するメディア

高島 利行 / ポット出版


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by maruyama_takahiro | 2010-07-11 00:19 | ひとりごと... | Comments(0)

ページをめくりながら雑誌記事を探す(紙よりもiPad有利?)

先日、雑誌に掲載してあった…はずの…記事を探す、ということをおこなっていてちょっとした新しい体験をした。

雑誌記事の記憶というのはとてもおもしろいもので、
・ページの右上のほうに…、赤っぽい写真といっしょにあったような…
・たしかこんな見出しだったような…
と、紙面の[位置]や[配色]などで記憶している場合が少なくない。
その、『どっかで見たんだけどなぁ』記事を後から探すという行為は、なかなか大変だ。
手法としては、すべてのページを高速でぱらぱらとめくりながら、記憶していた場所に記憶していた色合い(雰囲気とでもいいましょうか)に合致したものを探さなければならない。

このときのポイントは、なんといっても…
 ページをめくる早さ
にかかっている。

これが、いちど iPad の電子雑誌でページをめくった感覚があると、紙のページをめくることが、実はとっても重労働であったことを再確認できる…と、いう体験をした。
iPadで画面(ページ)に指を充てて、上・下・右・左に移動させて次の画面を表示させる操作を[フリック]という。iPadの電子雑誌ではこのフリック操作でページをめくるのだ。これを使えば1動作で次のページを表示させることができる。これに比べ、紙の雑誌のページめくりは少なくとも2つの動作が必要。[ページを持ち上げる…しかるのち…反対側にページを降ろす]。ゆっくりと読んでいるときは気にならない動作であっても、雑誌の紙面から該当する記事を探すとなると、この動作がとってもまどろっこしい。

将来的には、電子雑誌にも記事検索機能がつくので、それを使えば紙とは比べ物にならないくらい素早く検索できるのだろうが、それ以前の検索機能を持たない電子雑誌であっても、該当記事を探す操作は、iPadの方が上である。

…ただ、残念なこともある…
探している記事が、どの雑誌にあったのか。人間の記憶は、雑誌の大きさ/重さ/紙質なども記憶しており、物理的な紙の雑誌のほうがそれは把握しやすい。これに関してはiPadの電子雑誌は、ぜ〜んぶ同じ重さ/カタチになってしまうのだ。
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by maruyama_takahiro | 2010-07-06 09:37 | 日々是電網 | Comments(0)

「BookServer」を語る Brewster Kahle



あえて無謀論を書きます。
国立国会図書館の電子図書館を実現するために、新しくサーバシステムを構築し、書籍のデジタル化体制を整え、資料を提供できるようになるまでの「費用(ほとんどが税金)」と「手間(時間)」を考えると、いっそ InternetArchive に多額の寄付金を出し、国会図書館長殿がInternetArchiveのボードメンバー(理事会)に参加して、国会図書館の電子図書館を実現する…というのが、一番コストパフォーマンスが高い選択肢ではないか…などと、個人的に思っています。

もしその気があるなら、「上記ではどうしてダメなのか」の理由をピックアップしてみると、このアイデアがあながり間違っているとは…言えないんじゃないかな、なんて僭越ながら思っていたりします。
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by maruyama_takahiro | 2009-12-09 02:49 | これからの図書館 | Comments(2)

Kindle(キンドル)が日本からでも購入できる日

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 ・アマゾン

これまでは、米国でなければ購入できなかった Amazon社の電子書籍端末 Kindle(キンドル)が、日本からでも購入できるようになりますよ〜というアナウンス。
読めばわかることだけど、

 ・日本語が表示される…とか
 ・日本語の電子書籍を販売するよ…とか

ではありません、お間違いなく。
たぶん、日本における電子書籍端末の条件は、1)カラー、何を持ってしてもカラー、白黒ページのコミックを見るだけなのにカラーでなければ買いません。2)日本の出版社(権利者)が印刷製本された図書よりも電子ブック版を安く売る事に同意しません…たぶん。
なので、Amazon社は日本語市場には、積極的にコミットしてこないんじゃないかなぁ〜と、予想しています。あ、ひょっとしたらマンガ(コミック)は英語版の出版ライセンスを受けた米国法人から仕入れることに…なるんじゃないかな…程度だろうな。
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by maruyama_takahiro | 2009-10-07 13:45 | 日々是電網 | Comments(0)