ご存知のとおり、図書館の分類はNDC(日本十進分類法)によって、分類されそれが[請求記号]や[排架]となって形づくられている。
確かに良く出来ている分類法ではあるが、書店の配置と比べると判りにくいという指摘もある。書店ではどのように分類されているかといえば、多くはCコードを使っている。これは出版社側がその本に対して付けた分類であるのだが、図書館ではこのCコードによる分類はまったくと言ってよいほど使われる事は無い。 お近くの本があったら、ISBNコードをあたりをみていただきたい。 ISBN 978-1234567899 C0037 ¥1200E こんな風に書かれている。この C0037 がいわゆる Cコードである。 この場合は、第1桁が0は一般、第2桁が0は単行本、第3•4桁目が37は教育といった具合である。 図書館の蔵書をいきなりCコード分類にすることは大変であり、また実際に細かな分類が必要なことも少なからずあるので、やはりメインはNDCということになるのだが、書誌データにもこのCコードがあればいいなぁ…と、おもったりもする。 Cコードそのものは、書籍に印刷されているものを使うとしても、物理的排架となるとなかなか難しい。そう、僕がいいたいのは[電子的排架]であれば、Cコードで探す/同じCコードで類書を探す…というのもありなのではないだろうか。 さらには、UDC(国際十進分類法)やDDC(デューイ十進分類法)、近くにはNDLC(国立国会図書館分類法)もある。 それぞれの情報が書誌データに入ってさえいれば[電子的排架]は不可能ではない。 このブログでも書いた事があるが、こうした分類法だけでなく、[時間軸/年表]による分類や、[空間軸/地図]による分類、生物などの[系統樹]による分類や人物の[相関図]による分類など、図書館はもっと多くの分類法を導入し、様々な資料要求に応えることができるのではないだろうか。 これを僕は、『図書館分類多様性』と名づけたい。 物理的はラベル貼りや排架では、複数の分類方法を導入することは難しかったが、物理的排架は現在のNDCを用い、電子的排架(ウェブ上での蔵書のブラウジング)では不可能ではない。 少し、そんなことを考えていたりする。
by maruyama_takahiro
| 2010-12-12 02:13
| これからの図書館
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