あちらのブログで、「司書の専門性」から「図書館の継続性」が重要...という話題になった。指定管理者の時代になって、指定管理者が変わるたびに公共サービスが変わっては、利用者はたまったものではない。が、反面 民間団体が競争に勝つためには差別化を図らなければならない。相矛盾するなかで、「図書館としての発展的継続性」を考えると、それは人や組織に帰属させては無理ではないか...と、思えるようになった。
結論からいえば、図書館がその専門性や発展的継続性を保持するところは、『図書館の電子頭脳』であり、『図書館情報システム』ではないだろうか...と、思うに至った。 ・選書の成果である図書館資料の目録 ・レファレンスサービスのQ&A ・新聞記事や雑誌記事のクリッピングデータベース ・ちらしやポスター、パンフレット等のデータベース ・イベント情報 ・活動記録としての写真や動画 ・等々 それらの蓄積が、図書館の成長的持続性を積み重ねていく[場]になるのだと思われる。いわゆる知識工学的な言い方をすれば、「ナレッジベースの蓄積」が、その施設の継続性を保障するものになる...のだ。 といっても、現在の図書館情報システムでは『力不足』『役者不足』なのだ。 まぁ、いまのところ、こうしたナレッジベースを預けることができる、『図書館電子頭脳システム』は、残念ながらまだ登場していない。現在とあるところで、新しい図書館情報システムの在り方やこれからのOPACについて知恵を出し合う場に参加することになりそうだが、ちょっと...いや、かなり新しい視点になりそうなのである。 ※おそらく、コンピュータが登場しなければ、目録カードシステムが図書館の頭脳として成長していったのだろう..と、思う...。
by maruyama_takahiro
| 2006-11-03 22:19
| 日々是電網
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