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わだつみ

先日、TBSのNews23の特集「終わらない戦争」第一夜「わだつみの声を次の世代に」に、NPO法人地域資料デジタル化研究会の理事長、事務局長が登場した。
「きけわだつみのこえ」の編者である中村克郎氏の蔵書およそ10万冊を、長女である中村はるねさんから、私設文庫として開設するために助言をいただきたいとの要請があったために出かけたところ、TBSのクルーのみなさんがいらっしゃったとのことらしい(これは既成事実をつくるために仕掛けられたかな...なんて勘ぐってしまいました)。

デジ研がどのような関わり方をするかは、まだ未定です。関わるかどうかも僕としては決定事項ではないと思っています。というのも僕は個人的に「わだつみのこえ」そのものに関しては、ちょっと違和感を感じているからなのです。それは

 ・戦没学生の中には、BC級戦犯もおり、一口に犠牲者とはいえない。
 ・被害者意識だけを取り上げ、加害者でもあることに触れていない。
 ・学徒の場合、多くは命令を出す幹部となる。その幹部の命令によって戦死した部下も数多くいる。
 ・その戦没学生を「わだつみ(海の神)」として、神格化する感覚に違和感。
  (学歴のない戦没者はいいのか?という疑問)

などを感じているのです。

そもそも、

 なげけるか いかれるか
 はたもだせるか
 きけ はてしなきわだつみのこえ

は、戦没学生を「わだつみ(海の神)」とした句ではなく、戦争という人間の愚かな行為を海の神わだつみは、どう思っているのだろうか...という句であると思っていた。それを、わだつみは戦没学生のことであるとの解釈は、どうしても受入れ難いものがあるのである。

 ・わだつみのこえ Wikipedia


ちなみに....
 僕が20歳の時に、黒姫高原、清里高原、西伊豆のペンションでアルバイトをしていたのだが、その西伊豆のペンションの名前が「ペンション わだつみ」でした(うわぁ〜、懐かしいなぁ....)。


※それにしても、戦争を放棄した国の国民が、戦国武将をヒーローと褒めたたえる感覚というのが、僕にはどうしても理解できないのだが、そんな僕の感覚って....おかしいのだろうか※
by maruyama_takahiro | 2007-08-16 23:54 | ひとりごと...
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