国教を持つ国、宗教心を持つ民族からみれば、日本という国の宗教観はきわめて稀薄で、きわめて優柔不断に見える事でしょう。
そういう民族は、何を道徳のモデルとし、何を自己の役割モデル(ロールモデル)とするのか、極めてあやふやなものだったりします。かつては「バチが当たる」とか「地獄に落ちる」とかという戒めで、悪事をはたらかないという生き方モデルがあったように思うのですが、残念ながら昨今の社会情勢を鑑みると、お寒いばかりに思います。 そんな中で、僕の中で、まだおぼろげではあるのですが「デジタル時代の生き方モデル」があるように思い始めています。それは宗教ではありません。道徳モデルでもありません。バチがあたるというような戒めモデルでもないのです。 あえていえば、 子々孫々に対して、ご先祖様の生き方は誇りに思ってもらえるような生き方というようなイメージです。 デジタル時代、インターネットはクラウドサービスが始まる時代、今を生きている私たちの世代からは、まちがいなく写真や音声、動画などをデジタルで保存できる時代です。それは僕の死後も、子どもたちや孫たちに受け継がれる記憶になるように思います。そしてお盆とかで、おじいちゃんの写真を見ようかとか、声を聞いてみようかとか、動画があるから見てみようか...なんてことになる。当然ながら略歴年表なども見られる。その時に、おじいちゃんの生き方って、悪くないよね...いいよね...って思ってもらえるような記録を残せる生き方をする。 これが、デジタル時代の生き方モデルいなっていきはしないだろうか...って。 「私というコンテンツで人生という物語を紡ぎ、デジタルで記録し、子々孫々まで受け継がれる。ならば、自分の子孫たちに対して、恥ずかしくない生き方をしよう」 そんな感じ。 技術的にはもう可能になりましたが、ポケットに1000曲入れて持ち運べるように、ご先祖様からの写真や動画を持ち運べる時代。持ち運ばなくても、ネットにつながっていれば、クラウドの中から呼び出してくる(召還できる)時代です。だからこそ、子どもや孫、ひ孫の時代に再生されても、まぁはずかしくない記録を残すこと。 そんなことを考えていたりします。
by maruyama_takahiro
| 2008-09-01 02:28
| 日々是電網
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