先日の山梨県図書館大会での講演から、ず〜っと考えてます。
直営・業務委託・指定管理者などの運営手法があるなかで、本当に持続的に地域社会に公共サービスを提供し続けられる図書館像を描くには、何が必要なのだろうか...なんてことをね。 そこでやはり気になる存在が Library Board & Library Board Member なのです。地域社会にこれを作って来なかった図書館界のツケみたいなものが、ここに来ているように感じます。図書館協議会があるじゃないか...といわれそうですが、図書館法に示されている図書館協議会は、図書館長の諮問機関(図書館長の下の存在であり決定権も人事権もない)ではなく、ましてや友の会的なユーザーグループという存在でもない。あえていえば、Library Boardは、方針決定や館長を含めた人事権すら持ったユーザーグループといってもいい。運営に対しても、税金からの運営費や資料費が削減されるのであれば、このLibrary Board のメンバーが資金調達も積極的に行っていくような集まり。 米国はもちろんのこと、フィンランドの図書館におけるLibrary Boardも館長の人事権を持っていると伺いました。 まだまだ必要な情報を十分に得た結論ではありませんが、日本の公共図書館に唯一不足しているのは、このLibrary Boardの存在なのではないか...と、かなり高い確信をもっていたりします。 Library Board ≠ 図書館協議会 Library Board ≠ 図書館友の会 このことをきちんと書いている、図書館関連の図書を探しているのですが...いまのところ見つかりません(図書館経営論にも記述がないのです)。
by maruyama_takahiro
| 2008-11-06 09:10
| これからの図書館
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