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デジタルアーカイブに関わるということ

このブログのコメントで、TsunaguNPOさんとのやりとりの中で、デジタルアーカイブに関わる...ということについて書いてみた。

例えば写真ひとつとっても、世の中の写真の中で、自分自身で自由に使える写真は、

 誰からもお金をいただかず(依頼されたものでなく)
 自分のお金で買った機材で
 有名な行事を撮影したものでなく(祇園祭などは厳しいらしい)
 特定の施設内でもなく(店内や敷地内での撮影に許可がいるところも)
 自分のお金で出かけ
 自分自身で撮影し(レリーズ、リモコンを使っても自分自身がシャッターを切る)
 特定の人が判別できず(後ろ姿とか一部とか遠景とか)
 特定の企業や商品等のロゴやマークが写っていない

と、極めて極めて限定されている。自分で撮影した写真ですら、制限がかかるのである。

だから、デジタルアーカイブに関わることの大原則は「世の中のすべてほんとんどの写真は“使わせていただくもの”」なのです。

その代わり「私に関わらせていただければ《価値》があがりますよ」とする。プライベートにおいても、コミュニティにおいても、パブリックにおいても...そしてなによりも、その地域に「間違いなくそこに生きていた証し」を残すことができる。

家の中のアルバムの中にしまわれたままだったら、そこまでの価値がないまま埋もれ消え去ってしまいますよ。それはここで埋もれるだけでなく、あなたの子々孫々に向けても伝え残すことができなくなりかもしれませんよ(脅してどうするぅ?)。

デジタルアーカイブに関わるものは、
 1)使わせていただき
 2)活用し価値を高め
 3)記録した方の生きた証しを残し
 4)話題が増えることで地域を豊にする
そして
 5)ほんの少し関わる人に施しが回る...

そんなことを考えながら、そのための仕組みづくりに取り組むことが肝心だと思うのです。
by maruyama_takahiro | 2008-12-18 22:56 | DigitalArchives
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