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インタープリテーション

13、14日と山梨県立環境科学研究所の主催による国際シンポジウム「国立公園としての富士山−2」に参加してきました。
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S.ヴォーン氏(米国国立公園局 ハーパーズ・フェリー・センター副管理監)
「米国国立公園における自然インタープリテーション」

D.M.シャルファン氏(米国国立公園局 訪問者体験部副部長)
「イエローストーンと米国の国立公園」

高橋進氏(共栄大学 国際経営学部 教授)
「米国型国立公園と日本型国立公園」

自由討論 コンビーナ 新谷雅徳氏(環境インタープリターコンサルタント)
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一日目は、それぞれの講演。二日目には質疑応答のような、新谷氏とヴォーン氏のトークショーのような、自由討論のような。それはそれは有意義なシンポジウムでした。

僕はこの中で、一番大きな収穫となったのは、「インタープリテーション」の範囲ですね。これまでは、ネイチャーガイドツアーだとか、所どころで行うレンジャートーク(ネイチャートーク)のような、一種のパフォーマンス的なイメージが強かったのですが、実はパブリシティ(広報/チラシ/ポスターづくり)や展示計画、屋外のサイン、出版物、ウェブ等々、実に様々な技法を駆使して、目的とする自然保護とそのために必要な情報や知識の提供を行うのがインタープリターの役割であり、そうした活動がインタープリテーションなのだ...と。これは収穫でしたね。

考えてみれば、
山中湖情報創造館は、「富士箱根伊豆国立公園」の中にある公共図書館なんですね。米国では考えられないパブリックライブラリーのあり方なんです。
(米国の国立公園は、ほとんどが国有地で、わざわざその公園の中に公共図書館をつくるようなことはやらないそうです。ただ、ビジターセンター等には図書コーナーを設けているところもあるということ。国立公園内の図書館、リゾート地の図書館がやるべきこと...って、実に大きいんじゃないかな)
by maruyama_takahiro | 2009-01-15 01:03 | 地域コンテンツ
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