児童サービスのお話しである。
書店で学校の先生向けの教育関連図書をみると、「読解力」とか「PISA」とか「フィンランド」などという文字が目を引く。学校の授業でなら、『成績を上げる』(と、親からほめられる...うまくすればお小遣いが上げてもらえる)...などという、何らかのインセンティブが働くだろうが...公共図書館においては、そうした成績を上げると言う直接的なインセンティブを設定しずらい。 それでも、公共図書館なら公共図書館なりの、リーディング・リテラシーを向上させるための図書館プログラムの開発や、実施するにあたっての子どもたちが理解可能なインセンティブを考えておかなければならない。例えばそれは、ラジオ体操のカードのようなものでもいいかもしれないし、もっと読書力を真剣にとらえた仕組みを考えてもいいかもしれない。 実際の事例として「読書マラソン」などのような《何冊読んだかを目標とする読書プログラム》は、理解できる反面、あまりにも荒っぽい気もしている。何を読んだか、何冊読んだか...によって結果として、それなりの読書力がついたんじゃないの...というのでは、何かが向上する感やそれにともないインセンティブの設定では充分ではない。 僕がイメージしているのは、 1.自分自身で読書力がついた(高まった)ことを実感できること 2.自分の読書力が何級(レベルいくつ)なのか...という指標があること 3.図書の一冊一冊に、必要とする読書力を表記すること 4.図書の一冊一冊に、簡単に読める本には低いポイント、読書力を必要とする本には高いポイントをそれぞれ設定し、冊数のカウントではなく、ゲットしたポイントによるカウントできる 5.読んだ後に、内容を取得できたかどうかの確認クイズがあること。それをクリアしてはじめて本に設定されたポイントをゲットしたことになる。 6.学期、年間などの区切りで、ゲットしたポイントに対して表彰する で、これらは ときどき紹介している、Accelerated Reading Program なのだ。なのだが...未だに日本には入ってきていない...し、国内の教育関連会社でも、商品化する兆しはない。 ...ということで、か・な・り無謀な挑戦だけど、できそうなあたりからチャレンジしてみたいと思っている...残念ながら、開発費は...ないけどね。
by maruyama_takahiro
| 2009-03-18 02:02
| 図書館ゲーム/プログラム
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