これからの図書館を考える中で、ふと「図書館の本質って何だろう?」と思うようになった。
表層的なものを、どんどんそぎおとして...それでもなお、存在を主張し持続性を求める...いわば『核』ってなんだろう...と。 そんな中で、たどりついたもののひとつに ・記憶と知識の館 というものがある。すでにそこには、「図書」ですら記憶と知識のためのひとつ“媒体”でしかない。記憶と知識のを残し伝える[もの=媒体=メディア]に、触れる事ができる場所。そこまで立ち戻って、再構築してみると頑に「図書」にこだわり続ける必要性すら無くなるのではないだろうか。もちろん、記憶と知識のためのメディアとして長〜い歴史のある「本」は大きな存在であることは重々承知。だけれども、その媒体である「図書」にこだわることで今の図書館がひとつの行き詰まりを感じているのではないだろうか...と、そんな気がしてしかたがない。 図書館が、本だけでなく、フィルムやレコードからビデオやDVD、CDなど多様な媒体(メディア)を扱うことや、パソコンやインターネットといった新しい媒体(メディア)を取り込むことを考えれば、図書館に対する捉え方は、《媒体》を提供することにこだわりをもつよりも、よりもむしろそこに記録されている内容である《記憶と知識》を提供することにこだわりをもつ方がよいのではないだろうか。 そう考えれば、《記憶と知識》を提供する場は、館の中だけとは限らない。 これまでの図書館が、かたくなに「図書」にこだわり、かたくなに「館」にこだわり続けていることが、今の図書館におけるひとつの閉塞感の原因になってはいないだろうか...そんな気さえする。 そうそう。 記憶と知識を提供する場と考えると、人と人との情報交換の場も考慮しておく必要がある。 井戸端をつくれとは言わないが、サロン的な交流の場もまた、記憶と知識を交換する場として考えるならば、図書館として必然的に備えるものだと言えてくる。 ...でも、こんな考え方は...異端かな?
by maruyama_takahiro
| 2009-03-25 10:28
| これからの図書館
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