国立国会図書館のカレントアウェアネスを中心に、諸外国の図書館の動向や国内の図書館および「知」に関する機関等の動向をながめていて、すご〜っく大ざっぱな捉え方だが、こんな風に思ってしまった。
“諸外国の図書館は誰もが使っている技術を図書館が取り入れオープン性を高めている。 それに比べ国内の図書館に関する技術は...どこか専門家のための技術に流れオープン性が下がっている” という印象を持っている。特にインターネットの技術やコンピュータ技術などを見ていると、一般の人が使っている技術(YouTube、Flickr、twitterなどなど)を図書館サービスに取り入れている方向に向かっているb署外国の図書館に比べ、国内の図書館ではそうした技術を取り込むのではなく、わざわざ込み入った専門家のための技術を深めているように見受けられる。図書館...特に公共図書館が開かれた場であることを考えると、クローズドな技術に流れるよりも、むしろ一般的に多くの人が使っている技術を図書館サービスとして取り込んで行く(進出していく)ことの方が望ましいのではないか...と、思っている。もちろん高度な技術を深めていくことは一方でとても重要なのだけど、国内の場合あまりにそっちが目立っちゃってインターネット上のオープンな技術を図書館が取り込んでいないんじゃないか...っていう印象を持ってしまうのです。 どちらかの論文で、日本の文化を“ガラパゴス”と言われた方がいらっしゃったようだが、それは絶海の孤島で独自の進化をしてしまった島を例えて言ったことらしい。そういう意味では、この国の図書館文化の実態は“鎖国状態”に近いのかもしれない....。 追加)どうやら図書館に限らないみたい... ・気がつけば日本はガラパゴス諸島 「超」整理日記 ※ そう考えてみると、カレントアウェアネスって長崎の出島みたいだ。
by maruyama_takahiro
| 2009-04-21 10:29
| これからの図書館
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