日々の仕事をただこれまでの仕組みで流してしまいがちなのですが、そんな中でも常に効率を上げ、むしろ空いた時間を次の生き残りのために使う...トヨタでは「カイゼン」というところだろうが、プログラマーでもある小飼氏ならではの視点で書かれている点がおもしろい。中でも僕の好きな部分はプログラミング言語Perlの開発者であるラリー・ウォール氏の言葉としてプログラマーの三大美徳の3つを上げているところ 「怠慢」 「短期」 「傲慢」 この3つの素養を持たないと、仕組みに使われる側、仕組みに振り回される側になってしまう。むしろ自ら仕組みを作る側になるには、この素養は不可欠なのだ。 怠慢とは 全体の労力を減らすために手間を惜しまない気質。この気質の持ち主は、役立つプログラムを書いてみんなの苦労を減らしたり、同じ質問に何度も応えなくてもいいように文章を書いたりする。よって、プログラマーの第一の美徳である。 短期とは コンピュータが怠慢なときに感じる怒り。この怒りの持ち主は、今ある問題に対応するプログラムにとどまらず、今後起こり得る問題を想定したプログラムを書く。少なくともそうしようとする。よって、プログラマーの第二の美徳である。 傲慢とは 神罰が下るほどの過剰な自尊心。または人様に対して恥ずかしくないプログラムを書き、また保守しようとする気質。よって、プログラマーの第三の美徳である 詳しくはぜひ本書を読んでいただきたい。 図書館の現場には、本当にただひたすらに黙々と何の疑問も持たずに仕事に取り組む方が多い。それは決して悪いことではないのだが、仕事の「仕組み」からみれば《カイゼン》には繋がらない。黙々と、粛々と職務遂行を美徳とするか、それとも上のプログラマーの美徳のように仕事の「仕組み」そのものを変えることができ、その結果できた時間をさらに創造的な仕事に振り向けるようにできるか...そんなこと...たとえ小さなことでも、その積み重ねが図書館を進化させていくように思う。 ぜひ、ご一読を。 ※ちなみに...山梨県内で小飼弾氏の著書があるのは山中湖情報創造館だけです。(2009.05.04現在)※
by maruyama_takahiro
| 2009-05-04 11:23
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